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デザイナーとして入社したらオンボーディングがステキだった

こんにちは。
atama plusというAI×教育のスタートアップでUX/UIデザイナーをしていますsaishoです。

昨年12月にatama plusにjoinしました。入社時にうけたオンボーディングがステキだったので紹介させてください。

オンボーディングを通しての一番の学びは、
チームや組織へのオンボーディングをちゃんと設計することが、ユーザーさんへの良質な体験の提供に繋がる」ということです。

なぜそう思うに至ったかを話していきます。

オンボーディングとは

今回お話するオンボーディングとは、

“組織の一員やサービスのユーザーとして新しく加入したメンバーに手ほどきを行い、慣れさせるプロセス”
https://jinjibu.jp/keyword/detl/772/

のことです。

ユーザーさんが利用定着するまでのプロセスである「ユーザーオンボーディング」については語りません。

また、入社時のオンボーディングの中でも、今回はデザイナーチームのオンボーディングについてお話しします。全社向けのオンボーディングについても別途受け、カルチャーや組織理解、プロダクト全体をざっくり理解することができました。

入社時の不安

入社したばかりのときは色々と見えないものが多く、期待と同時に大きく2つの不安がありました。

ひとつは、チームに馴染めるか?ということ。入社時には3人のUX/UIメンバーがおり、カルチャーやメンバーについて理解し、うまくチームの一員になれるか不安でした。

もうひとつは、早くデザイン施策に取り掛かり即戦力になれるか?ということです。UXを設計するためには、もちろんユーザー体験全体を理解する必要があります。早く理解していい体験を提供できるようにならなければ、と焦りがありました。

この2つの不安は、用意されていたオンボーディングで解消することができました。順番に具体的にやったことを見ていきましょう。

どんなオンボーディングを受けたか

1.チームの一員となる

受けた内容は大きく3つに分けられます。

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具体的にやったこと

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まずはお互いを知ることが大切です。

どんな人なのかで、何が好きなのか、何が得意で何は苦手なのか、組織のカルチャーとして何をそれぞれが大事にしているのかをオープンに話しあうことで、将来のコミュニケーションにおける曖昧さを防げていると感じています。

読書会では、デザインの認識を揃えました。UXデザインって何ぞやというのは人によって定義や範囲がまだ曖昧になりがちです。ここも課題図書を元に定義や範囲の理解をすり合わせていくことで、後々の解釈ずれを防げています。

そして、読書会を踏まえた上でセルフアセスメントを実施しました。スキル分類自体もチームでワークショップをやり定義したのですが、前提が整っていることでその訳がとてもスムーズにできました。

既にいたデザイナー陣にも「1人新メンバーが加わったら新しいチームである」という心づもりがあったことはとても大事なことだなと思います。みんなでチームビルディングすることで、カルチャーやメンバーを相互に理解し安心して馴染むことができました。これは今後も大事にしていきたいです。

2.ユーザー体験を設計するための準備

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具体的にやったこと

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プロダクトのユーザー体験を設計する立場として、ユーザーに提供しているまで全てをペルソナユーザーの立場で体験しました。アプリ自体はもちろん、研修や管理ツールも含まれます。これらのプログラムによりユーザー体験の全体像を理解し、安心して施策にしかかる準備ができました。

全体のUXの流れをつかんだ上で、ValuesであるWowStudents.(生徒が熱狂する学びを)の実現に向けて施策を検討する下地ができました。流れを理解してない提案による手戻りや、全体像がわからないことでの大きな抜け漏れ、UXを分断させてしまうような提案はなく、案件に仕掛かれました。

また、現場視察やロールプレイングは、カスタマーサクセスのメンバーと実施するため、他チームの人と関わる機会が事前に用意されていたのもとても嬉しかったです。

どうやってプログラムを進めたか

初日のミーティングでチームについて説明があった後、全てタスクリストの形で渡され、これもとても嬉しいポイントでした。それぞれのタスクは細分化されており、何を、いつ、どうやって、どのくらいで、誰とするか、そのタスクはいつ実行できるか、が一枚に書かれています。下図はフォーマットと一例です。

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いくらでも時間をかけることができてしまうタスクもありますが、適正作業時間が入っていることで参考に進めることができました。
通常1ヶ月程度でプログラムが終了する設計になっています。まずは組織になれる上で1ヶ月先までの見通しが立っていることに安心しました。

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新しく入ると知らないことが多く、できることも少なく往々にしてやることがなくなったりしがちですが、諸々のインプットも含めて1ヶ月先までやるべきことがあるのはとてもありがたかったです。

また、施策に取りかかれていないとバリューを出せてないという不安もよぎるのですが、そこはまずはこのプログラムをクリアして「早くプロダクト携わりたい!」と良い方向に気持ちが高まりました。

オンボーディングのバトンは続く 


オンボーディングの最後には、オンボーディングプロセス全体の振り返りを実施しました。
振り返りをふまえ今回オンボーディングを受けた自分が、次のオンボーディング改善隊長となります。新しい人が入るまでに改善を指揮してみんなでプロセスをアップデートをしていきます。

ついつい日頃の業務に終われがちで、「入社したけどあとは現場で適宜よろしく〜」のようになりがちですが、そこは急がば回れ。

オンボーディングで仲間のこととサービスの全体像を知ることが、よいユーザー体験をつくっていくことの第一歩だなあとしみじみ実感しました。このバトンを繋げていきたいと思っています。

組織はプロダクトの映し鏡

最後に、少し抽象的な観点になりますが、コンウェイの法則などでシステムアーキテクチャと組織構造は似てくるという話があります。

その結果、組織とプロダクトの姿は類似してくると感じることが多々あります。

オンボーディングについても同様です。チームメンバーへのオンボーディングを丁寧に考えられる組織は、ユーザーさんへのオンボーディングも同様によりよくしていける、自然とそのマインドに立てると思います。

オンボーディングをはじめとしてチームや組織の設計もみんなで磨いていくことで、これからもユーザーさんへの良質な体験の提供、Wow Students.な体験をますます増やしていきたいです。


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