TM-2.6.2 (K2)テスト進捗モニタリングのさまざまな側面を比較する。
テスト進捗モニタリングの要素
テスト進捗モニタリングは、テスト計画の進捗を測定し、必要に応じてテスト計画を調整するための重要なプロセスです。テスト進捗モニタリングでは、以下の要素を比較します。
プロダクトリスク
欠陥
テスト
カバレッジ
確信度合い
プロダクトリスク
プロダクトリスクとは、製品の品質に影響を与える可能性のある要因です。テスト進捗モニタリングでは、以下のプロダクトリスクを比較します。
テストで完全に対応されたリスクの割合
テストで一部またはすべて対応されなかったリスクの割合
テストが完了していないリスクの割合
欠陥
欠陥とは、製品の品質を低下させる可能性のある不具合です。テスト進捗モニタリングでは、以下の欠陥を比較します。
レポート済み欠陥の総数と解決済み欠陥の総数の比
平均故障間隔(MTBF)または故障率
欠陥の分類(特定テストアイテムやコンポーネント、根本原因、欠陥起源など)
テスト
テストとは、製品の品質を保証するために実行する一連の活動です。テスト進捗モニタリングでは、以下のテストを比較します。
計画済みテストケースの実行済みテストケースの比
回帰テストおよび確認テストのステータス
テスト時間の使用状況
カバレッジ
カバレッジとは、テストが製品のどの部分をカバーしているかを示す指標です。テスト進捗モニタリングでは、以下のカバレッジを比較します。
要件および設計要素カバレッジ
リスクカバレッジ
環境/構成カバレッジ
コードカバレッジ
確信度合い
確信度合いとは、テストで製品の品質が十分に保証されているかどうかを示す指標です。テスト進捗モニタリングでは、以下の確信度合いを比較します。
テスト結果に基づく確信度合い
カバレッジに基づく確信度合い
練習問題
テスト進捗を監視するのに最も適した方法は次のうちのどれですか?
a) 実行されたテスト数の測定によるコードカバレッジの見積もり
b) カバレッジ、信頼性、リスク、テスト、および欠陥メトリクスの併用
c) カバレッジ、製品、人員、テスト、および欠陥メトリクスの併用
d) 製品、人員、およびプロジェクトメトリクスの併用
正解:b)
テスト進捗を監視するのに最も適した方法は、b) カバレッジ、信頼性、リスク、テスト、および欠陥メトリクスの併用です。
a) 実行されたテスト数の測定によるコードカバレッジの見積もりは、テスト進捗を監視する1つの指標として考えられますが、単独では十分ではありません。カバレッジが100%に達していても、テストケースが適切に設計されていない場合、欠陥が残ってしまう可能性があります。
c) カバレッジ、製品、人員、テスト、および欠陥メトリクスの併用は、テスト進捗をより包括的に把握することができます。しかし、製品、人員、プロジェクトメトリクスは、テストの進捗を直接的に表すものではありません。
d) 製品、人員、およびプロジェクトメトリクスの併用は、テストの進捗を間接的に把握することができます。しかし、テストの進捗を直接的に表すものではありません。
したがって、テスト進捗を最も適切に監視するには、カバレッジ、信頼性、リスク、テスト、および欠陥メトリクスを併用することが重要です。これらのメトリクスを組み合わせることで、テストの進捗をより正確に把握し、必要なアクションを適時に行うことができます。
具体的には、以下のメトリクスを活用できます。
カバレッジ:テスト対象コードの実行率を示す指標
信頼性:テストケースが欠陥を検出できる確率を示す指標
リスク:欠陥の重要度や検出の難易度を示す指標
テスト:テストケースの実行数やテスト結果を示す指標
欠陥:発見された欠陥の数や種類を示す指標
これらのメトリクスを定期的に収集・分析することで、テストの進捗状況を把握し、問題点の早期発見や対策を講じることができます。
【出典元】
ISTQBテスト技術者資格制度
Advanced Level シラバス日本語版
テストマネージャ
Version2012.J04
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