春を見据える。
今の生活、スタイルにすぐ落とし込める事だけがリアリティー(現実感)ある選択では無い筈で、目の先に待つ日々にも重なる予感があるのであれば、それも確かなリアリティーある選択だ。
春が来たとはまだ言えないが、"春が来る"とは言える。それならば、春のリアリティーを今から準備したい。
日中の心地良い日差し、抜けていく風。微かに冷える夜。
そういった春の現実味をイメージした時、自然と手を伸ばしているだろうと想像してしまう品々がKAPTAIN SUNSHINEより幾つも届いた。
ブルゾン、ジャケット、トラウザー、シャツ、小物。
リネン、レーヨン、コットン、ナイロン、ヘンプ。
多様なバリエーションから成るそれらは、単品よりもスタイルでこそ確かな説得力を発するだろうと思い、色々と組み合わせながら写真を撮り溜めた。
詳細は割愛しながらも最後にまとめて記すとして、少しでもこの先迎える春を身近に感じて貰えたら嬉しい。
-Style-
-Item-
タテ糸には極細番手のコットン、ヨコ糸にはナイロンフィラメントを採用し、超高密度にしっかりと織り上げたC/Nウェザークロス。驚く程に着心地は軽快でストレスを一切感じさせない。そして綿主体で撥水が期待できるという事は、蒸れづらい状態で雨を気にしなくていい訳で、春から梅雨時期まで何の問題も無く月を跨いで身に纏える。ブルゾンはダブルZIPと両裾にドローコード仕様で、開閉や絞り具合によりインアウトの両者で楽しめる1着。襟に少し高さを与えてくれている事で、ジャケットとのレイヤードにも相性が良い。トラウザーはイージー仕様でありつつも、シルエットはワイド過ぎず綺麗なアウトラインが感じ取れる好バランス。シャツやジャケットのような綺麗なスタイリングに抜群の外しを与えてくれる1本と言える。
タテ糸にコットン、ヨコ糸にヘンプの太番手を使用し、高密度に織ったヘビー・オックスフォード。仕上げにゆっくりと時間を掛けながら何度も洗い込み、仕上げに特殊染料の製品染めを施す事で、ヴィンテージのような風合いと抜群の表情感を与えた2wayバック。しっかりと中には小分けのポケットも配されており機能性も申し分ない。外出、買い物、ランドリー等の様々なシーンの中、用途に応じて持ち手を使い分けながら雑多に愛用したい。汚れが気になれば家で丸洗いも出来るというのも嬉しい。
確か去年の今時期、「今だけ着れるシャツはいらない」というタイトルで記事を残していて、中と外を柔軟に変えながら春始めから秋始めまで楽しめるシャツを揃えたいと話していたが、これはまさに同じ考えで着たくなる。
味わい深いレーヨンのスパン糸を使用して、旧式の織機でゆっくりと織り上げた生地は、触れてすぐにレーヨンの良さを最大限に感じる滑らかな質感が大きな魅力。洗いを掛けた後に極力引っ張らずに天日干しを行い乾かす事で、着始めから既に自然なヨレ感と柔らかな風合いが纏っている。生地特有のドレープを活かし、縦は少し長さを出して横幅はしっかりと余白を持たせた設計。そこにオープンカラーとポケットのデザインも相乗する事でシャツ兼ジャケットの2面性が上手く混ざり合った1着に。そして無地ではなく敢えての柄物2色展開。真夏に1枚で着れる事を踏まえながら、春の段階からインアウト共にどう着ていくか、そんな想像を膨らませ楽しませてくれている気がしてならない。度詰めのニットとジャケットの間に挟んで着ても良し、なんならシャツonシャツで着る事だって出来る。2色買う選択もこれなら推せる。
個人的には今季のKAPTAINで最も突き刺さった生地がこれだ。上質なリネンを贅沢にも100%注ぎ込み、旧式の織機で高密度に織り上げた "サテンクロス"。上品で艶っとした表情と味わい深い質感はもう現時点で十分に素晴らしいが、着続ける事で偶発的に生まれるシワ感を刻みながらここから更に奥深い風合いになる筈。凛としているInk Black、渋さと色気が同居しているBrown、どちらも相当な程に愛着が湧いてきそうな予感がする。
ジャケットは古いフランスのジャケットに見られる個体を背景に制作。一重仕立てだが、胸ポケットに合わせて内ポケットも配すという配慮が見られたり、アームは袖先にもゆとりがある分シャツ感覚で捲って着てもいい。リネン100%とは言えど、過度なリラックス感は無く、しっかりとジャケットとしてのクールな雰囲気が染み付いている最高に素敵な1着だ。共地のトラウザーとセットアップは勿論、淡いデニムや白いパンツとも抜群の相性の良さが垣間見える。
トラウザーは、2プリーツ仕立てのクラシック感ある1本と思いきや、膝下に僅かな幅を与えたセミワイドストレートとも言える形で、足元は革靴、スニーカー、サンダルとかなり懐が深い。平で見ると横に大きく見えるが、深いアウトタックと腰回りのパターンから、着用時は立体的で綺麗なシルエットを体感出来る。休みは毎日のように穿き込み、徐々に柔らかく変化していくハリ感と変わらず佇む美しいシルエットのギャップを多様なスタイルで楽しみたい。
こちらは店頭にて販売を開始させて頂き、オンラインストアの掲載は3月10日(日)18時を予定としております。店頭にて完売の場合は掲載がございませんので、遠方より気になる方がいらっしゃいましたら私までご連絡ください。先着にてご対応させて頂きます。
筆者
nariwai store manager
橋場 祐人
(通称がまお)
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