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ドラマ「パーフェクトワールド」最終話 をみて車椅子当事者が思うリアル /2019.6.25放送分※ネタバレあり

こんにちは。
橋口竜河と申します。

さて、今週は更新が遅くなってしまいましたがやります。
ドラマ「パーフェクトワールド」の感想ブログ。
前回の記事を読んでくださった皆様、ありがとうございました!

前回の記事→ドラマ パーフェクトワールド第9話 感想の記事※ネタバレあり

これまで描かれてきたそれぞれの人間模様。
どのような結末で終わるのか。

それでは今回のTOPICS.

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TOPICS
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◎ドラマ「パーフェクトワールド」とは
 ✏最終話PR映像 
 ✏最終話のあらすじ ※公式サイトより引用
◎今回書きたいこと
 ✏筆者が感じた3つのリアル
 ①どうすればよいか考えることはできる
 ②なにも物理的なものだけが守るということではない
 ③助けてください。力を貸してくださいと言えること。
《あとがき》
今回の純粋な感想
《Nextー》
果たしてこのドラマは《ただのありふれたラブストーリー》になれるのか。
※更新までお待ち下さい。

✏最終話PR映像

✏最終話のあらすじ ※公式サイトより引用
一度はつぐみの幸せを考え、樹から別れを切り出したものの、運命が二人を再び引き合わせ、もう二度と別れないと決めた樹は、つぐみにプロポーズ。2人は人生を共に生きる覚悟を決めた。
そんな2人の決断に、つぐみの父・元久(松重豊)だけは、娘が苦労するのは目に見えていると、2人の交際に断固反対。それでも、元久にも結婚の許しをもらおうと何度も家を訪ねるが、そのたびに門前払いされてしまう。
そんなある日、やってきた樹と2人で話をしたいと申し出た元久。つぐみの幸せを願うなら、なぜ苦労をかけると分かっているのに結婚を望むのかと問う元久に、樹はつぐみと別れてから今日までの気持ちを包み隠さず話す。それでも決して首を縦に振ろうとしない元久だったが…!?
変わらぬ愛を胸に、逆境に立ち向かう樹とつぐみは、その手で幸せをつかむことができるのか?2人の一途な想いが奇跡を起こす…!?

パーフェクトワールド 番組HP
https://www.ktv.jp/perfectworld/index.html

✏筆者が感じた3つのリアル

①どうすればよいか考えることはできる

守れるとは思っていません…
でもどうすればつぐみさんを守ることができるか。
どうすればできるだけ危険を避けられるか、前もって考えて置くことはできます。
できないことがあらかじめわかっている分、準備をしておくことができます。

できないことはできない。ただなにができるか。
生きる指針を見たような気がしました。
だからこそ、こうして川奈の父を助けるという行動ができていたようにも思います。

車椅子から降りるシーンに関しては驚かれた方も多いのかもしれません。
ただ、樹のような自分自身での行動の可動域が広い人は
こうして思い切ったこともできるんです。
私もいざというときは車椅子で降りることは多いです。

②なにも物理的なものだけが守るということではない

なにも物理的に背負って歩くということだけが背負うということじゃない
力で守るということだけが守るということじゃない……
(中略)障害があるというだけで君を弱者だと決めつけていた。。。
弱者は守られる存在で守る存在ではないと決めつけていた……

障害がある・ないということに関してはやはり当事者にならないと
わからないことというのが存在すると思います。
こうしてつぐみのお父さんが話をするシーンでも入院したからこそ
感じることができたと話しているように
やはり想像してみることも大切な気がします。

すこしでもこうして感じてくれる方が増えることが
障害を持つものは嬉しいし、理解をしていただけてるなと思います。

③助けてください。力を貸してくださいと言えること。

結婚式の樹のスピーチの中にあった。

これからもふたりで寄り添い支え合ってまいります。
それでも足りないときは助けてください。
力を貸してください。

という言葉。
やはり、素直に言葉を紡げる人は最高に強いしかっこいい。
どうしても一人でできるようにならなきゃという思いが
障害がある以上,先行してしまう部分はあるので
物理的な助けてほしいだけでなく、
私も正直に伝えてみようと思います。

※これより下に樹のスピーチ全文あります。

《あとがき》

つぐみはお父さんを支えてるけどあの子は鮎川さんに支えてもらってるの。

つぐみのお母さんの言葉。
伝わる人には伝わるのかとしみじみしています。

こうして支え合いが連鎖していくのはいいなと思います。
やはりつぐみは樹と一緒に時間を過ごしたことで

障害を日常として捉えている

そんな気がしています。
難しいことではありますがとっさに相手の立場に立てるのはとても尊敬します。

誰だって弱点はあるじゃん。
弱点や欠点のない人間なんているわけないし、ってことはつまり
最初っから対等なんじゃないの?

この言葉は勇気をもらえた場面でもありました。
こういう人がもっと増えてくれるといいな。
やはり晴人と同じく障害があることがマイナスからのスタートと考えている人は
多いと思います。
それだけにとても重みのある言葉でした。

菅田将暉さん、まさかの市役所職員役。
「まちがいなく受理しました」2人の証人とか。かっこいいな。。。

長沢さんと是枝くんも良いお友達のようで。
安心した。すごく楽しそうで素敵なシーン。

樹のスピーチが本当に素晴らしかったので
《あとがき》コーナーに全文の書き起こし置いておきます。

✏樹のスピーチ全文
皆様、本日はお集まりいただき誠にありがとうございます。
僕たちは今日、皆様の前で夫婦の誓いをします。
僕は10年前、事故に会いました。
それはずっと忘れたい出来事でしたが、この身体じゃなければ
彼女に出会うことはありませんでした。
障害を負っていいことなんかひとつもないとずっと思ってきましたが
そのおかげで再び彼女に出会えたことは人生で最高の出来事です。
これからもふたりで寄り添い支え合ってまいります。
それでも足りないときは助けてください。
力を貸してください。
どうか末永くよろしくお願いいたします。

つぐみが樹を見つめているのもいいシーン。

はるしおコンビもいい感じで進展がありそうな雰囲気―

樹とつぐみ、チャコ幸せそうな雰囲気。
チャコ大きくなったなあ・・・
※最後に樹の最後の語りを書き起こしました。

✏エンドロールの樹の語り全文
僕にはできないことがたくさんある。
彼女にもできないことがたくさんある。
健常者だろうが障害者だろうが
みな、欠けているものがあって当たり前で完璧な人間なんていない。
でも、その欠けている部分を補い合い支え合う事のできるパートナーや家族。
友人を見つけるだけでこの世界は輝きを放つ。
彼女と生きていくと決めた今はそう思える。
これから先、いろんなことが僕たちを待ち受けているだろう。
でも、たとえどんなことがあっても2人で選んだ未来を僕は……
つぐみと生きていく。

本当にこのドラマは素敵なドラマでした。
障害者の私も障害を持つ視点や支える側の思いに馳せてみたり。
学びも多くありました。

さて本来ならばここで終わりですが。
あともう一度だけ。
このドラマの副題でもある

いつかこのドラマがただのありふれたラブストーリーになりますように。

というところに着目して次回は更新いたします。

《Nextー》
果たしてこのドラマは《ただのありふれたラブストーリー》になれるのか。
※更新までお待ち下さい。

✏筆者プロフィール

橋口竜河 (はしぐちりゅうが)
1996.02.02 生まれ 神奈川県出身
車椅子での生活をしながらシンガーソングライターとして活動している。
《ハートフルシンガーソングライター》として心情に嘘のない歌を歌い続ける。
過去には自主企画ライブを開催し、ライブオーガナイザーとしての経験もある。
配信Single《ガーネット》がApple Musicをはじめとする各種音楽配信サイトにて配信中!!
公式サイトはこちら。

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