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辞めなかった理由・辞めた理由

定期的に若手ワーママに
聴かれることがある

「50歳まで
 会社を辞めなかった理由」だ

それは、私の「働く理由」に
拠るところが大きい

私の働く理由は

①お金のため(経済的なこと)
②社会のため(どんな仕事も社会のため)
③成長のため(人が生きるとは成長すること)で

この3つは、私が働き続ける中で
大きなピンチだった「子連れ転勤」時代
私(当時37歳)息子(当時3歳半)に
「どーちてママは仕事に行くの?」と
毎日寝床で問われて、答え続けたことだ


息子は当時、当然のごとく
チンプンカンプンだったし
今、聴いても
「覚えていない」そうだが(笑)

私は、毎日「ことば」にしていたからね
しっかりインストールされた

そしてその後も
「辞めたい」という衝動が
湧き上がるたびに
私はこの3つを指標に、都度、考えることになる

40代半ばまではローンもあったから
①②③の、そのままの順番で
思いとどまった

47歳でグループ会社に
出向になった時には
既に住宅ローンは終わっていたが

放送部長と総務部長を兼ねるという
部下も多様で、数も圧倒的に増え
その上、経営に近いポジションを
みることが出来る役割だったので
③②①と優先順位の変更はあったが
やってみよう!と思った

それが、48歳で、実家の母が
突然、左麻痺の車いす生活となり
介護が必要になったことや

兼務部長を解かれたこと

この先の、自分の社内での可能性

そして、多分、高校を卒業したら
静岡から出ていくであろう
ひとり息子(当時高1)との
限られた時間などなど

色々考えた末に
人生100年時代のちょうど「ど真ん中」
50歳で卒業しようと決めたのだ

アナウンサーとして
フリーになる気はなかった?

とも、よく聴かれるけれど

私はアナウンサーとしては
きわめて、職人気質で
テレビに出ることは手段でしかなく
取材することの方が好きだったので
※営業力もないと思ってたし

一度も思わなかったかな

そんなことを、つらつらと話すと
えらく感心されるんだけど

振り返って思うのは
37歳で子連れ転勤を言い渡された時に
思いがけず、息子にもたらされた問いに
真剣に向き合い、考えに、考え抜いた
3つの理由があったことが
私のその後の決断を支えてくれていたと思う

最終最後は「50歳で卒業」を
選んだのだけれど

それまでにも何度か訪れた
「辞めたい」も
3つの指標があったから
悩んだり迷ったりすることなく
無駄なエネルギーを使わず来れたから
よかったのかな?

あなたの、働く理由は何ですか?
そして、その順番は?

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