エストニア映画

エストニア映画史 完全版 (1896~現在)

最近個人的にブームなのがエストニア映画である。といってもライナル・サルネ『ノベンバー』とGrigori Kromanov『The Last Relic』しか観てないのだが、ソ連映画とも他の国の映画とも違った独特の雰囲気を纏っているのだ。この二つが特殊ということも大いに有り得るが、エストニア映画史をざっくり調べる動機には足りている。今回はそんな分量もないので単発でざっくりご紹介しようと思う。

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Grigori Kromanov『The Last Relic』 エストニアの伝説の映画は完全にロビン・フッド

エストニア初の、そして唯一のカルト映画と呼ばれる伝説の映画。Eduard Bornhöheの大ヒット小説『Vürst Gabriel ehk Pirita kloostri viimsed päevad (ガブリエル侯、或いはピリタ修道院の最期)』の映画化作品であり、ソ連当局もヒットすることが分かっていたのか、当時の予算(35万ルーブル)の倍以上にあたる75万ルーブルの予算を出した。潤沢な資金によ

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ライナル・サルネ『ノベンバー』現実と魔界が交錯するアニミズム的幻想世界

昨年のアカデミー外国語映画賞エストニア代表に選出された摩訶不思議なダークファンタジー。本国では有名な小説の映画化であるが、この内容で20年来のベストセラーとは国民の芸術偏差値の高さが伺える。ただ、どんな小説なのか気になるくらい文字化不可能な話なので、サルネの創作部分がどれくらいあるのかはよく分からない。幻想映画と東欧映画が大好きな私にとってはこの時点でホームランは確約されてるようなもの、あとは何点

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