『トットてれび』――テレビドラマの死への祝福と哀しみを込めて――『あまちゃん』演出家が送るレクイエム(松谷創一郎×宇野常寛)

今朝のメルマガは、『トットてれび』をめぐる松谷創一郎さんと宇野常寛の対談をお届けします。黒柳徹子の半生と、名優・渥美清や森繁久彌、脚本家・向田邦子らとの物語を描き、ドラマファンから熱心な支持を集めた本作。そこに漂っていた「死の匂い」が表していたこと、そして、テレビドラマの終わりについて語り合いました。(初出:「サイゾー」2016年8月号(サイゾー))

(出典)

▼作品紹介
『トットてれび』

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2016年6月17日 開拓者たち

最近楽しみにしてるドラマ、「トットてれび」。

毎回、満島ひかりさんの神がかり的な演技から目が離せません。

実在の人物を演じると、たいていの場合は空々しくなったりするのに、

満島さんの黒柳さんには毎回惹きつけられてしまいます。

若き日の黒柳さんを演じるにあたって、NHKに残っていた黒柳さんが司会をするレコードをきいたんだとか。

それにしても、それだけであそこまでできるなんて。

満島さんの

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禍福はあざなえる縄のごとし

なんだか今週は、他人の会話盗聴を面白可笑しく書く気分じゃなく、タイトルの言葉をしみじみと噛み締めています。私にもそんな二枚目の夜があってもいいことでしょう―――

一から説明します。毎週土曜日、NHKで放送している「トットてれび」というドラマがたまらない。トットちゃん=黒柳徹子さんの目を通して、日本のテレビ草創期のエピソードが語られるこのドラマ、本当に隅から隅まで丁寧に描かれていて、毎週毎週、ド・

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「憑依」って簡単にできると思うなよ

『トットてれび』を見ましたか。みなさん見ましたか。

満島ひかりちゃん最高だよ。あれだけキャラの濃い黒柳徹子さんの、伝説をたくさん持ってるに決まってる黒柳徹子さんの若い頃を演じることが、どれだけすごいことか。キャラや先入観が立ちまくっているものを演じるというのは、周りからの期待やハードルも高いわけで。それを満島ひかりという女優はさらっとこなしてしまいました。

「若いころの徹子さんて、きっとこうだ

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