バルガスリョサ

マリオ・バルガス=リョサ 『楽園への道』

★★★☆☆

 池澤夏樹=個人編集 世界文学全集Ⅰ-02。ペルーの作家バルガス=リョサが2003年に出した歴史小説です。

 19世紀に社会運動家として活躍したフローラ・トリスタンと、彼女の孫であるポスト印象派の画家ポール・ゴーギャンの二人を主軸にしています。
 一世代跨いでいるため、五十年ほど隔たりのある二人の生涯が、章ごとに交互に展開されていきます。

 ノンフィクションとのちがいがどこにある

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河出書房新社さん、5月には復刻版キャサリン・ダン/柳下毅一郎=訳『異形の愛』、ほか文庫版マリオ・バルガス=リョサ/田村さと子=訳『楽園への道』ボッカッチョ/平川祐弘=訳『デカメロン 下』を刊行予定。今月の27日にはカート・ヴォネガット/大森望=訳『人みな眠りて』を刊行。豪華だね。

ラテンアメリカ文学を楽しめるのは寺尾隆吉氏の功績によるところが大きい。でも感謝していることを前提とした上でわがままを言わせていただくと「ジョサ」に見られるような表記の統一に徹底抗戦なさっている点、ときおり翻訳文が乱れる点、このあたり妥協・改善してくださると悦び倍増なのだが。だめ?