ペルシアンブルー

世界を動かしてみた (11)

ある2月の朝、テヘラン郊外の気温は10℃を下回っていた。マントのような白い布地を纏った男が、まだ世帯を構えていないやはり同じような布地を纏った息子を伴って、月が改まったばかりのモスクの礼拝へと向かった。

モスクでは息子と横に並んで祈った。いつもと変わらぬ礼拝を済ませると、聖職者から暫くモスク内に留まるように伝えられた。時折このような事はあるので、誰も文句も言わずに待つことにした。隣の人と囁きあう

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