一節の紡ぎ

自分も他人も歳をとる

歳をとるって不思議だな、と思う。

先日、誕生日を向かえて24歳になった。彼女に祝ってもらい、友達からのお祝いメッセージももらい、と楽しい誕生日だった。

その一方で、年齢が上がることにずっと違和感がある。

基本的には自分の年齢の推移にしか気持ちは向かないけど、冷静に考えると自分たちの周りの人も同じように歳をとる。
自分が一つ歳をとったのなら、友達も一つ歳をとる。一つ年上の彼女は一つ年上のままだ

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一節の紡ぎ(三)『木曜組曲』恩田陸

「もの書きになるのって、初めて客を取らされた花魁みたいな感じだよね。…もの書きとして自分の文章を発表したとたん、それまで一緒にいた、ものを書かない人との間に、決して消すことのできない一線が引かれてしまう。もう、一生消せない。それでも芸達者で立派な太夫になれればいいけど、ただ恥ずかしさと罪の意識に苛まれながら、自分をさらして自分の文章を売っていくなんて」
(『木曜組曲』恩田陸)

「書くこと」で勝負

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一節の紡ぎ(二)『本日は、お日柄もよく』

ほんとうに弱っている人には、誰かがただそばにいて抱きしめるだけで、幾千の言葉の代わりになる。ほんとうに歩き出そうとしている人には、誰かにかけてもらった言葉が何よりの励みになるんだなって。
『本日は、お日柄もよく』原田マハ

相手を想い、自分の想いを伝える。

簡単そうで、なんて難しいんだろう。そして、なんて素晴らしいんだろう。と感じました。

想いはことばにしないと伝わらない、とよく言われますが、

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一節の紡ぎ(一)『君に舞い降りる白』

「悲しみって本当は知らなくてもいいはずのものでしょ?だから、人にとって不純物だと思うんだ。だけど、その悲しみを知っている人のほうが、美しく輝けることがあるんじゃないかな」
関口尚『君に舞い降りる白』

栄光の光の裏には挫折の暗闇がある。光でいっぱいの道を歩き続ける人もいるけれど、暗闇を知ってなお光ろうとする人に僕は魅力を感じる。

効率化が叫ばれるこの時代において、“いらないもの”は捨てられていく

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