親が余命宣告されたらやっておくと良いと思ったこと

父親が入院したのは76歳の時。
僕はその時42歳になったところ。仕事はそこそこ忙しい。「その時」と書いたのは既に過去の出来事だから。既に父は他界しました。
働き盛りの人の親が入院するとどんな事が待っているのか。そして僕自身が後悔した事など、まとめておきたいと思ってコレを書いてます。

この時には父は定年退職し、時間は自由な生活を送っていました。
母は脳の病気が重なり、介護を受けながら身体のリハビリ

もっとみる

実家への通い道

金曜日、ETCカードを実家のクルマに挿しっぱなしの上、駐車場のビルの入り口の鍵も実家に置いてきてしまっていることに気づいて、ふらりと実家へ打ち合わせの後にクルマを走らせる。

なんとなく見慣れたというか、ほぼ通勤の様に頻繁に通る道も秋の空の様子に色々な思いが広がっていく。とはいえ、哀愁漂うとか思い出に浸るとかでなくて、疲れからの思考停止という感覚が近いかも。高速道路はこういう時にゆっくり走るのは快

もっとみる

人は死に方を選べない

色々と親の死に備えて、というよりも自分の中で未知なる不安が蓄積していく中で気晴らしに探索する中でそんな言葉を見つけた。「人は死に方を選べない」。

怪我でも病気でも日本では多くが病院での死を迎えるのではないだろうか。
治療が長引く中で施しようもなくなった患者さんが、家に帰りひっそりと死を迎える。そんなのは一部でしかない。と思う。

環境を整えること、付き添いする人を確保すること。それら家族の理解が

もっとみる

シンカ論:⑰姥捨て山――民話と高齢者

※注:本稿は過去に別のところで執筆したものに加筆修正したものです。

 題名はほとんどの人が聞いたことがあると思うが『姥捨て山』という民話がある。
 しかしメジャーな絵本になるほど有名な話でもないため、内容はよく知らないと言う人も多いだろう。伝わっている地方によって細部は異なるのだが、特に「難題型」と呼ばれているものの典型説話を紹介しよう。

 ある国では、60歳以上の老人は山へ捨てろというお触れ

もっとみる

なにもできない。

今日は実家に帰らず仕事に集中する日と決めていたけれど、パソコンに向かっても何もできない。集中力がなさすぎて、気持ちがどこか遠いところにある感じ。

身体の疲労は強く、ストレスもある感じだけど、何をどうすればいいか解決策も無く。とはいえ父の様子にも変化はなく、特にしなければならないことも無い日なのだけど。仕事にならない。

気持ちが物凄く浮いちゃってる。ダメだな。

論理的に考えて動くことを意識して

もっとみる

考えること、備えること

両親の老後の計画は決して未熟なモノではなくて、標準的な生活水準を保てるモノだったと思う。
客観的に見ても、親から譲り受けた持ち家で夫婦二人が暮らす為に受ける年金は十分な金額であり、もしもに備える貯金に僅かながら回すことさえ出来ると思われる。

その環境を崩したのは二人同時の入院生活だった。日本の保険制度は高齢者に優しく、介護制度の整備も充実している。求める人に対しては十分なサービスが提供され医療費

もっとみる

葬儀場の準備、相見積もりなど

父が元気な時に「ここで葬式するぞ」と言っていた葬儀社【A】と、祖父母の時にもお世話になってる【B】に姉と一緒に見積もりの相談に行ってきた。葬儀場の選定については下記より。

それで先に結論としては、父が「やるぞ」と言ってた【A】で会員となった上で葬儀を行うのが良いのではないか。という話に落ち着いた。

家族葬であることを考えると、それほどきらびやかな祭壇も式も必要ないだろうという点。もちろん父の蓄

もっとみる

葬儀場探しとパズル

父が元気な時に「ここで葬式やってもらうんだ」「あそこでやってくれ」と何度も指示した葬儀場があった。仮にそれを【A】とする。
そろそろ危ういということもあり、段取り確認も含めて【A】に連絡を取ると事前会員の確認をしてくれるというが、父の住所、電話番号(自宅・ケータイ)全てで情報が無いという。

その電話で色々話を伺うと、事前に契約または会員登録をした人には会報誌を年4回郵送配布しているという。その冊

もっとみる

お金の話

これとても大切。高齢となった両親の収入は年金のみ。出費は持ち家ということもあって、基本的な生活を送るなら光熱費と食費と税金くらい。ただ、今は両親共に入院生活ということで、ここに入院治療費と衣類などのレンタル費用が入ってくる。

実は母の入院費用で両親の年金がプラマイゼロ。母に特別な治療や手術などがあれば姉と僕とで援助していた状態。父が入院する前でも貯金を切り崩して生活している形だった。なので姉と僕

もっとみる

大切な家族の意味するものの移り変わり

「大切な家族」って言葉が指すもの。今の僕にとっては妻のこと。結婚するまでは親がその対象だったと思うけど、今の僕にとっての「家族」は妻だ。

一旦家を出てしまうと、血の繋がりはあれどどこか距離を感じてしまう。特に価値観の違いから「親であってもひとりの個人」として見ることがあり、自分との切り分けが強くある。

余命半年と言われた時は涙が出たけど、余命1カ月と言われた時は涙は出なかった。

父に「やり残

もっとみる