住宅デー

6.25 住宅デー

新しい家を建てたので、古い家を取り壊すことになった。
大きなクレーンが屋根の方から一息に二階の端を潰した時、小学二年生の颯は来なければよかったと後悔した。

「おお、すごいな。圧巻だ」
颯の手を引く父親は、笑顔で感嘆の声を洩らした。
母親は乳飲み子の妹と一緒に新居に残っている。颯は妹の世話ばかりにかまけている母親への抗議の意味も込めて、無理矢理父についてきた。

「あそこは寝室だな。

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