冥婚

ひとなつの

「これから幾年かたったあとで ふと、あなたがその名を読むとするならば そのとき、私を、死せるものとして数えてください 私の心は、このアルバムの中に埋められているのです」
 ジョージ・ゴードン・バイロン「モオルタ島で、ある記念簿に」『ハロルドの巡礼』

 時代最後の季節よりも次の時代で初めて経験する季節の方を忘れがたく切なく思うのは、かつて置き忘れてきて消えることのない思い出に浸ってしまうからだろう

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