午睡の夢のファントム

作品解説「The Song From The Beyond 1,2」

「Beyond」というのは「あちら側」とか「向こう側」のことです。
生と死のはざまには、どうしても超えられない壁があります。
幽霊というのは、それでもその壁を越えたいという人間の気持ちの表れなのではないでしょうか。
亡くなった人には、もう会うことはできない。
しかし、だからといって故人のことをきれいさっぱり忘れられるかと言うと、そうもいかない人の方が圧倒的に多いのです。
人の死は遺されたものにとっ

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作品解説「中陰の恋文 壱・弐」

「中陰」は仏教用語で生と死のはざまにいる存在、またはその期間のことですが、私はこれを「幽霊」と結び付けて考えました。

ちなみに、日本では仏教と幽霊の繋がりは深く、お寺によっては幽霊画がたくさん収蔵されていたりします。谷中の全生庵さんですとか、有名ですね。

先ほどお話した「はざま」の存在としての幽霊を、ここでも表現しました。
生きておらず、死んでおらず、そういう状態に置かれたとき、私は何を思うだ

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作品解説「雨晒しのスクリプト」

皆さん、こんにちは。
お久しぶりです。

noteは今まで曜日ごとに定期更新して参りましたが、より自由な表現を求めて、これからは不定期更新とさせていただきます。

今回はスペシャル企画!
「午睡の夢のファントム」のオープニングパーティで行った作品解説のテキストを三日間連続で掲載します!

まずは「雨晒しのスクリプト」から。

人間が生きて死んでいくということに関しては、わかっていることもありますが

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「午睡の夢のファントム」

こんにちは。
昨日は更新できず、申し訳ありません。

「午睡の夢のファントム」銀座のフラッグギンザギャラリーで開催中です。

今日はあいにくの雨ですが、ギャラリー内は雨宿りするにはいい雰囲気です。
どうぞお越しください。
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稲場麻佑・Benedict Yu二人展
「午睡の夢のファントム」
6月13日(木)〜16日(日) フラッグ・ギンザ・ギャラリー
11:00〜

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幻影に手を伸ばしながら生きる

驚いた。
水曜の記事、話題になっていたんですね。
あの作品は次回の展覧会「午睡の夢のファントム」に出します。
お時間のある方は、どうぞご高覧くださいませ。

そう。
もう、「午睡の夢のファントム」開催まで一週間を切っているんです。
準備は全部できているし慌てることもありませんが、どきどきしますね。

さて。
「幽霊」をテーマに展覧会を行うわけですが、テーマを探って見えてきたものは、「人間」でした。

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「あの美しい午後に貴方が眠りに落ちる時、またお逢いしましょう」

私たちの展覧会「午睡の夢のファントム」には英語版タイトルがあります。

" When you asleep on that beautiful afternoon, we shall meet again"

というものです。
日本では日本語のタイトルで、海外には英語のタイトルでプロモーションしています。

今日のnoteのタイトルは、この英語版タイトルを直訳したものです。

私とベネディクトくん

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