喪失と獲得

H.S.S vol.47 「あついお茶でもいれようか」

200ml。
ぼくは知っている。あの現場の後片付けを、この大雨の中ひとりでやったんだ。200ml、それが今日、ぼくが流した汗だ。きっともっと流してるけど、雨と泥とでよくわからない。風はいつもぼくの前から吹いていた。重い材木を運ぶぼくを倒そうとするみたいに。途中で足を滑らせて転んだ。ひどくはないけど、軽い捻挫をしたみたいだ。足場を解体するとき、ボルトがなめていて、外すのがとても難儀だった。終わりの頃

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