在原業平

伊勢物語! ――古典の現代語訳

106話 龍田川(たつたがわ)

親王たちが、舟遊びをしていた。
そこへ、男がうかがい、
龍田川のほとりで、詠んだ歌。

 すごい最高 こんなの初めて
 龍田川が もみじを浮かべ
 あざやかな赤に 水を染めて流れてる

   *

 千早ぶる 神代(かみよ)も聞かず 
 龍田川
 唐くれないに 水くくるとは

(*以下は、原文の和歌を掲載。一部、漢字を当てたり、仮名づかいを改めています。)   

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二松學舍大学大学院紀要『二松』22に所収の論文音声データです。
PDFが無料にて公開されているため、音声データも無料配信いたします。
言い間違えやつっかえなどは、ご容赦ください。

PDFデータ https://ci.nii.ac.jp/naid/110007175942
録音日:2019/09/01

まあお訳古今集 恋はいちごを添えて

みなさんこんにちは! 秋も深まる恋の季節ですね。
自称作家の あまおう まあお です!

前回の記事、私にしては大変よく読まれまして、是非にも第2弾を、と思うのですがあいにく、現在読書ができない状況でして。

私も一応、作家なものですから……執筆期には読書ができないんですよね。
そういうわけで、これまたツイッターで和歌なぞ詠み申し上げて、お茶を濁そうと思ったわけですが。

あいにく、和歌は素人でし

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伊勢物語! (古典の現代語訳)

古典の現代語訳(アクセス数は @小説家になろう のものです)

1話 初冠(ういこうぶり、成人の日)

 

その男、在原業平(ありわらのなりひら)は、若くして成人し、

奈良の都、春日の里の領地へ、狩りにやってきた。

そこで、はっとするような女の姉妹が住んでいるのを、目にした。

思いもよらず、こんなところにこんな人が、と男は動揺した。

そして、狩衣(かりぎぬ)の裾を切り、歌を書いて贈った。

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奈良県内の石造物⑨:不退寺墓地五輪塔(伝・在原業平の墓)

名称:不退寺墓地五輪塔

伝承など:在原業平の墓

所在地:奈良県奈良市法蓮町 不退寺

近鉄新大宮駅から北へ徒歩十五分ほどの所にある不退寺は、平安時代の五大明王像などの古仏を有し、在原業平ゆかりの「業平寺」として知られ、法華寺や海龍王寺と並ぶ所謂「佐保・佐紀路」を代表する古寺の一つである。

その不退寺の境内の外の北方にある墓地には、在原業平の墓と伝承される鎌倉時代後期の五輪塔がある。

二メー

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「桜って、なんですぐ散っちゃうのさ、by 山部赤人(万葉集)」に思う。

桜は、日本の在来ではなく大陸からの外来種。在来であるのは橘や梅で、その証拠にこれらは万葉集にも多く登場するのに比して桜の歌はあるけれどそれほど多くはないようで。桜が歌のメインテーマにもてはやされるのは古今集くらいから・・・意外と知られていないことです。

その万葉集にはどんな桜が読まれているのか。

あしひきの山桜花日並べて 斯く咲きたらばいと恋ひめやも (山辺赤人)

山の桜が何日も咲き続けるな

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詠み人知らず 2017年4月29日

よい歌を見つけました。

 「散ればこそ いとど桜はめでたけれ 憂き世になにか久しかるべき」

桜は惜しまれて散るからこそ素晴らしい。
世に永遠なるものは何もないのだ。
という意味だそうです。

過ぎてしまった卒業シーズンを振り返ると少しは気持ちが落ち着く歌です。

#在原業平
#伊勢物語
#返歌
#詠み人知らず

【英雄色を好む】稀代のプレイボーイ・在原業平

こんにちは!スコティッシュ講師です(ΦωΦ)

いわゆるモテや好色な人に、なぜ人間的な魅力を感じるのかを考察する「英雄色を好む」シリーズ第2弾!
次なる人物は、平安時代の貴族・歌人「在原業平(ありわらのなりひら)」です。

日本のモテを語る上では外せない、稀代のプレイボーイとも呼ばれている人物です。「源氏物語」の主人公・光源氏のモデルの一人ではないかとの説もあります。

世の中にたえて桜のなかりせ

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絶世の美女 小野小町

平安時代も初期といっていい頃だろう。
第55代文徳天皇の御代である。

平安時代は、あまり人気の無い時代でもある。
戦国時代など武力で他人の領地を奪った方が勝ちという、分かり易い時代ではない事も一因であると思っている。

ドロドロとした陰謀が渦巻く時代。
死刑になることは無いが、一歩つまづけば忽ち左遷か無位無官に追い込まれてしまう。

藤原氏は奈良時代後期から一大勢力にはなっていたものの、その地位

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ついにゆく

さっきまでこんなことをしていても大丈夫だと思っていたけれど、にわかに急がないといけない作業が発生した。でもまあそういうときにかぎって、こういうことがしたくなる。前から、まとめて書きたいことがあって、いつ始めようかなあとおもっていたのだけど、このように、なんともせわしなくはじめるのが良いのだろうと思う。

先日読んでいた雑誌のなかに、在原業平の歌があった。

つひにゆく道とはかねて聞きしかど
昨日今

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