掌編小説掌編

薔薇の花・2

「鏡の前はやだよ」

 思わず吐息をもらす私に容赦せずに交際相手の榊君は私の胸を触る。榊君は私を下着姿でホテルの洗面所の鏡の前に立たせて後ろから包み込むようにハグしてくれている。

「えー? いいじゃん、やなの?」

「嫌」

 わざと甘えた声を出す。榊君の右手の力が強くなる。

「何が嫌か教えて?」

「恥ずかしい」

「へぇ~、そうなんだ?」

 榊君は胸から手を放し、私のあごに指を添えて自分

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