この世界に杭を

この世界は言葉であふれている。
 人を認める言葉、人を否定する言葉、人を救う言葉、人を傷つける言葉、力強い言葉。
 感情、空気。そういった言葉で柔らかくされているけれど、結局のところ、強者が弱者を縛り付けるものでしかない。

「あ、また飲み込んだ」
 アイスコーヒーをストローでかき混ぜながら、篤史が言った。
「飲み込むって?」
 先ほど食べたサンドイッチのことだろうか。そんなに、食べるのが早かった

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【曖昧性】
モヤモヤを言語化してしまわずに、しばらくそのままに置いておきたい瞬間が結構ある。ぼーっと物思いに耽るのが好きなのか、物事がきっぱり確定せずに曖昧にうつろう感じに身を委ねるのが心地良いのか。この感覚さえもうまく言葉で表せないけど

雨の東京で何想ふ

街を歩く。
雑踏に紛れて駅の階段を駆け上がる。

四方は何人もの人に囲まれて、一斉に一段ずつ上っていく。
足音が鳴り響き、群衆の息を感じる。

前の人の足を見て、次に右斜め前の人、左斜め前の人を見て、違う人生を辿った人々を想い馳せ、そして、思った。

僕はこの人かもしれなかった、と。

前を歩く人を見ては、エスカレーターで前にいる人を見ては、僕はもしかすると、もしかするとだけど、この人だったかもし

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物思い。

物思いに支配されがちだから、熊よけに話しながら歩くといってもみんなそんな一日中何を話すことがあるのかと思う。いらん時はよくしゃべるのに、山に入ると心が静まるのかしら。とは言いつつ何をそう思い耽るのかというと半分は食べもので、リュックで出番を待つサンドウィッチのことと、今晩何を作ろうかってこと。

レストランで賄いを作るのが好きだった。忙しいときなんか面倒なんだけど、余りものを無駄なく使っておいしい

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物思いにふける

長い爪の意味を不意に考えたけどいまは特に必要性を感じなかった為、深爪にした今日。

日に当たるのが久しぶりで、珍しく朝起きたから、窓にずっと張り付いてた昼過ぎ。
体内に光を吸収してるのを感じた時、人間らしいと思ったけど、いかに日常が怠惰なのかを思い知らされた。

人に会わなければ必要最低限しかしない上に、それを簡略化するのが癖で、必要なければ寝たくないし食べたくないという感情に流されてオールしてい

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物思いに耽けて勝手に書いてみる①

みんな今、何してる?

俺は一人デスクのライトとディスプレイの明るさに包まれながら、これを書いている。

今日、何してた?

俺はずっと仕事してて、帰りにスーパーで惣菜買って、テレビ見てた。

なんとなくキーボードに手を置いているけど、全てを自分の脳みそと指の動きに任せながら、淡々と小気味よく字を打っていく。

noteは「何か作りたい人」の集まりだ。作れるってすごくない?

それまでの俺は、ずっ

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カーテンの隙間から冬の朝

眠れない夜のなかで、冬ほど空気の温度が変わっていく様を肌で感じる季節はないかと思います。

 冬って東雲のころが一番寒く感じます。もちろん夜も冷え込むのですが、早朝の澄んだ空気の冷たさはひときわ寒いです。眠れないと、夜が深まって寒さの底まで沈んでいくのを肌で感じ、眠れない今がいったい何時頃なのか、おおかた空気の温度で分かりました。

 もちろん冬以外の季節でも、寒暖差の激しい夜があります。でも冬の

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あしたをみつけて

窓ガラスの隙間から、
凍りつくような冷気が漏れている。
朝の10時。
クリスマスだ。

昨晩、ヒルトン東京で死ぬほどシーフードを食べていたわたしは、胃もたれと心地よい眠気を同時に味わないながら目を覚ました。
いつもなら大慌てで家を出るような時間なのに、
今日は誰にも邪魔されずのんびり過ごせる。
有給休暇を取って、4連休にしたのだ。
時間はどうして、思っているほどゆっくり流れてくれないのだろう。

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雑記20181021

ひとつ前の記事。
昨夜、眠い目をこすりながら、頭もまともに回転しない中書いてみた文章。

まとまりのない文章かもしれない。
さっき読み返してみたけど、正直ちゃんとできてるのかそうじゃないのか今でも判断できない。笑

1ヶ月に1回か、2ヶ月に1回くらいの割合で、夜な夜な気分が落ちていく日がある。
夜が深くなっていくのと同じ速度でゆるやかに落ちていく感覚。
こういう時ほど何か文章を書きたくなるんです。

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