白昼社

経歴覚書(のちのち書き加えます)

webサイトにリストアップしようとしていて、下書きとして、自分の為の覚書。思い出したら後々書き加えます
(寄稿、合同誌、編集担当など書き落とし多数)

1999

5月
『夏の前、子どもの集会』初稿
「夏の花/落ちてくるくじら」校内文芸誌公募

2002

9月
「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」校内文芸誌公募

2004

9月
『夏の前、子どもの集会』新風舎文庫

2006

11月
「モナ

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第五回文学フリマ金沢に委託をします。

文学フリマ金沢【い25-26】に委託をします 

明日、4月20日(土)に石川県金沢市、ITビジネスプラザ武蔵で行われる第五回文学フリマ金沢にて、拙著を2種委託させていただけることになりました。【い25-26】7's Library+ペーパーウェル、ななさんのブースです。

ななさんのブログはこちら。

 webカタログからは出店者の作品の詳細が分かります。
【い25-26】はこちら。

委託2種

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【連載短篇】夢想の法則(3)

(全3話・短篇小説 / 原稿用紙13枚)→(2)へ戻る

3) kosmos

「ドクタKRMッ!」

 照明が消える。

「なに?」

「動かないで! 危ない!」

「なに? ライトは?」

──点灯。

──点灯。

──点灯。

 ラボの電子音声が発令しているがライトが点かない。

 胡桃の近くの空気が動いたように感じて、彼女は右手を緊張させた。熱湯の入ったカップを持っているのだ。

 と、

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【連載短篇】夢想の法則(2)

(全3話・短篇小説 / 原稿用紙13枚)→(1)へ戻る

(2) emergency sign

  √

 水中花への着床によるホモ・サピエンスとしての生存方法が確立されたら、ホモ・サピエンスから新たな可能性が生まれる。それが十四年前の理論だった。胡桃は今となっては、人間の種の保存の可能性に拡がりを作ることの意味自体を深く思索出来ないでいる自分を知っていた。何故生き存えなければならないのか? 何

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【短篇連載】夢想の法則(1)

(1)skeleton

   √

 ラボラトリはペールブルーの光が点っている。

 きみはスケルトン、これはスケルトン、NONOいつも凡ては見えてることさスケルトン、

 ヘッドフォンで流しているラップに合わせて、胡桃は精神的に微振動していた。かなり以前にサーバにアップロードされていたものを拾ってきたのだが、BPMを他のラッパーの二倍に設定するこの歌手たちが好みだった。本当は音楽なら内耳に入れ

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連載掌篇まとめ(1)

全4回で書いた「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」という掌編のまとめです。この話は、『ウソツキムスメ』という短篇集を出版するにあたり、試読用に公開しました。紙書籍と電子書籍をAmazonで、また紙書籍は自分のwebサイトのカートからの直通販もおこなっています。

 以上は広告とまとめです。
 次はお知らせなどを挟んで、また違う本より試読を掲載致します。

● 今日は十何度目かの『スカイクロラ』をD

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【連載短篇】 アイネ・クライネ・ナハトムジーク(4):最終話

(全4話・短篇小説 / 原稿用紙13枚)→(3)へ戻る

   □

 私は部屋を出て、白い廊下を歩いて別の部屋の扉を叩いた。

「左近です」
「ああ。お早う。彼女の調子はどうかな?」

 部屋に入ると、先生が振り向いて云った。私は細く息を吸い、落ち着いた口調を心がけて報告した。先生には優秀な学生だと思われたい。

「比較的元気です。現在のところ認められている人格はふたりです。十八歳の少女である赤

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【連載短篇】 アイネ・クライネ・ナハトムジーク(3)

(全4話・短篇小説 / 原稿用紙13枚)(2)へ  ⇔ (4)へ

   □

 朝はいつもだるい。白い寝具にかおを押しあてて頭痛を堪えていると、ノックの音がしていつもの声が聞こえた。

「赤岸さーん」

 習慣化した呼び声。

「起きてくださいね、赤岸さん」

 起きてるわ、と、あたしは心のなかで呟く。でも、のどが気持ち悪くて声が出ない。
 昨日一緒のベッドに並んで手を繋いで眠っていた筈の蒼也く

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【連載短篇】 アイネ・クライネ・ナハトムジーク(2)

(全4話・短篇小説 / 原稿用紙13枚)(1)へ  ⇔  (3)へ

   ■

「蒼也くん、ミルクを飲みなさい」

 赤岸もな美は数回繰り返したが、蒼也は背を向けたままで、要らないとぶっきらぼうに返すばかりだった。
 夜になっていた。あまねは既に帰ってしまい、部屋にはもな美と蒼也のふたりきりだ。

「飲まないとおおきくなれないわよ」
「おおきくなんかならないよ、知ってるくせに」
「あっためてあげ

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【連載短篇】 アイネ・クライネ・ナハトムジーク(1)

(全4話・短篇小説 / 原稿用紙13枚)

   ○

「これってどういう意味なのかなー」
 と、モナミがLPのジャケットを裏返しながら呟いた。

 次の瞬間、その曲が大音量で流れ出す。この部屋の音響装置は立体的で、古風なレコードの音もきめ細やかで素晴らしい。

「これ?」
「この、曲の題名」
「書いてないの?」
 と私。
「書いてないよ」
 とモナミ。
「解説、書いてないの? その、ジャケットの

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