五能線の追憶(最終回)

千畳敷から乗った「リゾートしらかみ」は、席が先頭車両だった。それで前面展望を少々撮影することができた。鯵ヶ沢の少し手前くらいらしい。
 線路沿いの木立から察せられるように、津軽の春はまだ浅かった。4月30日だったはずだが、ようやく桜がちらほら沿線に現れる感じなのだ。新緑が野を埋め尽くすのはまだまだ先なのであろう。

 朝からほとんど日本海沿いだったので、内陸の風景が新鮮だ。いかにもローカル線という

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五能線の追憶(その4)

千畳敷は五能線沿いで最もポピュラーな景勝地だろう。だからまあ逆に言えばさほど期待もしなかったというか、1994年9月にここに立ち寄ったときも、あまり記憶には残らなかった。確かにフラットな岩礁としては特別広いところなんだろうけど、ちょっとつかみどころがないというか、自然そのものの形象としては、焦点が定まらない感じだった。
 むしろ千畳敷に至るまでの途中、うら寂れた途中の駅舎や、潮と風に痛めつけられた

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人生で2回目の写真展をしてみたら

昨年の夏に行った自転車カンボジア縦断。それからもうすぐ1年が経過しようとしています。ほんでほんで。カンボジア縦断から5ヶ月後に行った年越し宗谷岬。北海道稚内市宗谷岬にて毎年密かに行われている日本最北端の地で年を越そうというイベントがありまして。界隈では年越し宗谷岬なんて呼ばれています。そのイベントに自身も参加してきました。参加といっても各自が誰に呼ばれたわけでもなく勝手に宗谷岬に集まって来るんです

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旅×慶應通信

慶應通信の学生

 僕は慶應義塾通信教育課程の文学部で学んでいます。どうして通信にしたかといえば3浪して行く当てがなかったのと、学費が安かったから。願書も消印有効の日にギリギリで出して、1か月後に合格通知をもらいました。

 今思えば願書に書く小論文(?)もなかなかうまくまとまらなくて、最後は半ば諦めていたというか、ノリで出した感じでよく受かったなつくづく感じますが。

 普段は大学に通わない代わ

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五能線の追憶(その3)

東能代(能代?)から乗ってきた五能線各駅停車は深浦で下車した。深浦は漁港らしい風情があって、1994年よりはもの静かになった雰囲気があるものの、ひと気はそれなりにある。
 深浦駅は町並みの北側にあるので、少し南下して街道沿いを流す。やはり往時とは異なっていて、以前に泊まった旅館や夜に珈琲を飲みに行った喫茶店は見当たらなかった。
 前後するが、深浦駅からは輪行してきた折り畳み自転車を乗車可能状態にし

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ラブストーリーは突然に。

おっ。同じくらいの年齢のチャリダー!しかもライトなバイクパッキング スタイル。いけてるな〜。こーゆー人は撮影協力お願いしても快くイイヨ〜だろ〜な〜。

「あの〜今中標津の動画作ってて、撮っていいですか〜?」
という軽めな感じで話かけたのが1週間前の中標津、開陽台。

ちょろ〜と流れで会話。屈斜路でガイドとかカメラの仕事してるんですよ〜と名刺わたして「俺も四国でカヤックのガイドやってるんですよ〜!」

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自転車 キャンプ あるある

自転車キャンパー
あるある

自転車でキャンプをするときに
発生する トラブルなど。

まずは風。

向かい風だと マジで前に
進まないから
だいぶ 時間が遅れてしまう。

だから 風の強さと向きは
必ずチェックする必要がある。

出来れば
風速3m以下が 望ましいね。

行きの向かい風は
地獄でしょ。

次に 荷物を背負いすぎると
腰と背骨を痛める。

なので 自転車でキャンプするなら
バイクパ

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会社員 自転車で南極点に行く

本の紹介です。題名の通りではありますが、普通の会社員が南極に行って自転車で南極点を目指した話です。

 当然南極点に自転車で行くのも凄いですが、やっぱり休みをとって南極に行ったこと自体が凄いですよね。今回はいくつもある中で抜粋して凄いと思った点を書きます。

奥さん凄い

 まずこれが言いたい・・・

  なによりもそれを許した奥さんが凄い!しかもかなり良い奥さんで、旦那の夢を応援しています。一般

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【旅の裏話】懐かしきカメラ盗難の日

2年前の自転車旅中に出会った曳地さんのブログを読んでいました。

そして、わたしが旅のために買ったRX100M3が盗まれた日の記事が登場。

本当に懐かしいですね。でも、あの日のことは今でも鮮明に覚えています。

前日は曳地さんと一緒に写真を販売。大通公園の自由な雰囲気に酔いました。

そして、その夜は大通公園で野宿。

そして翌朝にカメラを盗まれるというですね(笑)

その日の札幌は雷が鳴るレベ

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青森へのノスタルジア

自転車の旅で多少なりとも足跡を残した中で、もっとも印象の強かったところのひとつが青森だ。とはいっても、走ったルートは限られている。津軽半島と五能線沿いの日本海ぐらいで、内陸部はほとんど走っていない。
 青森は二度訪れ、その詳細は、拙著『七つの自転車の旅』(平凡社/2008年刊)で一章を割いて記し、この本は韓国語にも翻訳された。最初の来訪は1994年9月、2回目は2008年4月末から5月冒頭にかけて

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