舞台芸術

私にきづいて、きづかないで - 幼き日の宝物

カンボジアで7ドルで買った、ロングワンピースにカーディガンを羽織る。
ちょっと派手かな、目立つかな
紺色の落ち着いたワンピースもあるのだけど、ちょっとくらい奇抜じゃないと今にも緊張で倒れてしまう

地元のお祭りへ行くだけなのに

そこでは昔通っていたバレエ教室が特設ステージで30分程度の踊りを披露することになっていた。

会場に着くと、ステージがかろうじて見える距離の立見席を確保した。こんなにたく

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2-1. フロイト精神分析と『エレクトラ』

今回2012グラーツ『エレクトラ』の上演全体としての評価は基本的に各批評家がレジーテアター(Regietheater)に対してどのような立場をとるかで二分された。

 レジーテアターは一般的に原作に
「意味を与え、相互主体的な仲介および解釈を行うこと」(eine sinnstiftende, intersubjektive Vermittlungs und Deutungsleistung)
 よ

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第2章 『エレクトラ』と精神分析のかかわり その演出法

2-1. フロイト精神分析と『エレクトラ』
a.) 抑圧されたエロース
b.) 変形するタナトス

2-2. 分裂する評価 ―レジーテアターか「原作への忠実さ」か

演劇が使うべきSNSはTwitterだけじゃない〜ゲネ写真ってめちゃくちゃ映えるし動画でも価値は出るはず〜

先日、劇団Яeality第8回公演のブロマイド撮影を行いました。
ブロマイド撮影は、その名の通りブロマイドを売ることを目的とはしているのですが、
他にもTwitterやブログなどで活用していたりします。

現在劇団Яealityの主力の広報媒体はTwitterです。
恐らく多くの劇団がTwitterをメインで活用しているのではないでしょうか。
(Facebookは疎いのでわかりませんが……。)

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1-3. 動作と演出

この項目では特にエレクトラとオレストの再会から終局に至るまでの演出を取り上げ、第3章における考察につなげていきたい。というのもこの部分の演出こそ留学中の筆者に衝撃を与え、この論文の執筆を決意させたものだからである。エーラトの演出は、過去に多くの演出家によって上演されてきた『エレクトラ』の歴史に一石を投じるものであり、彼のオリジナリティはこの部分に凝縮されていると筆者は考えている。ここではできる限り

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1-2. 音楽と演出

a.) 心臓の鼓動

 この作品を音楽的側面から見てまず特徴的なのは、冒頭部分、心臓の鼓動音に合わせて幕を上げるという演出がなされている点だ。

 観客は暗転した空間の中でまず始めにこの鼓動音を聴くことになる。この音が響く中ゆっくりと幕が上がり、私たちは床面の蛍光灯のみに照らされた薄暗い舞台の上に佇む患者たちを目にするのである。
 指揮者がすっと手を上げる。
 舞台手前側に座り込んでいた患者の一人

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古典と現代のクラッシュ、『カクシンハンのシェイクスピア』 4

(完全に「素」の舞台演出(2)からの続き。。)

完全に「素」の舞台演出(3):
うずだかく積み上がったパイプ椅子の山。そこで開幕した舞台に現れた俳優たちの姿は、なんと、「ジャージ姿」!

え、ジャージなの!?(笑)

思わず、笑いが生じてしまいます。先程まで感じていた、緊張感や不吉さ、不穏さ、居心地の悪さが、一瞬のうちに吹き飛びました。

「ジャージ」、という極めて日常的な、日本人なら絶対に誰で

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古典と現代のクラッシュ、『カクシンハンのシェイクスピア』 3

(完全に「素」の舞台演出(1)からの続き。。)

完全に「素」の舞台演出(2):
夏の炎天下の中待ちわびて、入場した「シアター風姿花伝」。そこで見た光景は僕の想像を大きく裏切るものでした。。。

積み上がった、パイプ椅子、、の山。。。

たったのこれだけ。。!?

間口約8m、奥行き約7mほどの舞台の真ん中に「どーん」と積み上がったパイプ椅子の山。そこにスポットライトが照らし出され、存在感を示すそ

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古典と現代のクラッシュ、『カクシンハンのシェイクスピア』 2

舞台演劇を見てきました。シェイクスピアの戯曲『ヘンリー六世』です。

クラシックバレエや英文学が好きな妻に誘われ、半ばついていこうくらいの気持ちで見に行った舞台芸術シロウトな私。はじめは、「古典だし、きっとよくわからなくて眠くなっちゃうのかなぁ」と、夏休み初日を半ば昼寝しにいくくらいの感覚で見に行ったのですが、その感覚が見事に裏切られる衝撃の作品でした。前回、『人間の放つエネルギーとパワー』のテー

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古典と現代のクラッシュ、『カクシンハンのシェイクスピア』 1

舞台演劇を見てきました。シェイクスピアの戯曲『ヘンリー六世』です。

クラシックバレエや英文学が好きな妻に誘われ、半ばついていこうくらいの気持ちで見に行った舞台芸術シロウトな私。はじめは、「古典だし、きっとよくわからなくて眠くなっちゃうのかなぁ」と、夏休み初日を半ば昼寝しにいくくらいの感覚で見に行ったのですが、その感覚が見事に裏切られる衝撃の作品でした。4時間半に渡る長時間の大作でしたが、舞台芸術

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