今日の学び「教皇と皇帝とトヨタ」

最近「超訳 ヨーロッパの歴史(原題 THE SHORTEST HISTORY OF EUROPE)」を読んでいます。

高校で世界史をほとんど学んでいなかったせいか、タメになったと思える知識がたくさん詰め込まれている気がする。

今日はこの本の第6章「教皇と皇帝」を読んだ。

著者がオーストラリア出身の歴史家である上に、西洋史の本であるため日本に馴染み深い話などはほとんど出てくることはないが、この

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リヨンについて(古代編)の巻

これまでのあらすじ:
これは両親と私の一ヶ月旅行の記録です。
父が定年退職し、長年の夢であったヨーロッパ周遊旅行に家族で出かけることになった。前回に引き続き、リヨンの街の紹介と散策記です。

目次
・紀元前43年:リヨンの始まり
・紀元前15年:ルグドゥヌム鋳造所
・2世紀のリヨン:聖ブランディーナ
・ルグドゥヌム 出身の有名人
・個人的な散策記

※素人仕事で調べ纏めたので、正確性に欠けています

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福田恒存の「近代の宿命」

振り返ると、学生時代は呑気に過ごしていたものだ。時間はたっぷりあるし、授業以外は自由時間。そんな、特権的な時間の中で、私は福田恒存に出会った。特に福田恒存の「近代の宿命」には面食らった。当時読んだ時は何を言いたいのかさっぱり解らなかったが、改めて読み返すと興味深い。この随筆での福田の主題は、西洋近代とそれに随伴してきた日本の近代、この両者の差異を先ずは確認するところにあった。

 世界史の授業では

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史学の社会的意義

今から数年程前の大学時代、私が友人ともに他大の社会経済思想史の講義を潜り込んで聴講していた時、そこで教鞭をとっていた教員が次のようなことを言っていた。「史学は素晴らしい学問だ。歴史を学べば未来を予測することができる」と。私はこの言葉に、強い違和感を覚えている。それは、史学以前に学問とは学問をすることに意義があるのであって、学問が直接的に将来に役に立つかどうかというのは不毛な議論であることだ。ここで

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めちゃめちゃありがとうございます!心広すぎます(笑)
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ラファエル・サバチニの歴史夜話

サバチニ歴史夜話は「歴史実話を極力創作要素を排して短編小説形式で描く」をコンセプトにしたシリーズ。とりあえず収録作品の概要だけ書き出しておきます。

The Historical Nights' Entertainment, 1st Series(19I7年刊行)

I. THE NIGHT OF HOLYROOD〜The Murder of David Rizzio
ホリールード宮殿の夜 ~

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「あたしおかあさんだから」! イタリアの女傑・カテリーナ・スフォルツァ

子供向け番組「だい! だい! だいすけおにいさん!!」で流れた曲「あたしおかあさんだから」の歌詞が炎上したことがある。作詞は絵本作家ののぶみ氏で、歌詞は引用するとJASRACがうるさいので各自検索していただきたい。
ざっくりまとめてしまえば、
「あたしおかあさんだから、子供のために色々ガマンしてるけど、でも幸せ!」
みたいな内容の歌詞である。
正直言って、「おかあさん」に無限の自己犠牲を求め、しか

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パラッツォ・バルデスキ・アル・コルソ(Palazzo Baldeschi al Corso):豊富なコレクション、ペルージャの隠れた美術館

ペルージャの大聖堂を背に、ヴァヌッチ通り(Corso Vanucci)を進むと、ウンブリア国立絵画館や両替商組合の間など訪れるべき街の名所が目に入る。

さらにこの通りを進むと、パラツォ・バルデスキ・アル・コルソ(Palazzo Baldeschi al Corso)という美術館がある。

何となく入った美術館であったが、ルネサンス期から現代まで、コレクションの数がかなり多く、特に官能的な絵画の数

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中近世のペルージャの美術・歴史を学ぶ:両替商組合の間(Collegio del Cambio)/ 商人組合の間(Collegio della Mercanzia)

他のヨーロッパ諸地域に比べて、中世において商業・交易が発展していたイタリア半島。

商業が盛んな町においては、商業・交易を担う市民たちが力を持ち、政治にも参入していた。

その市都市の中でも特に、商業、銀行、両替、羊毛業を担う人々のアルテ(Arte; 組合)やギルド(gilda; 同業組合)が、都市の中でも特に力を持ち、政治の舞台でも活躍していた。

ここペルージャにある両替商組合の間(Colle

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「ヴィルヘルム2世」を読む

今日ご紹介するのは、中公新書から2018年に発売された、竹中亨「ヴィルヘルム2世」です。

私は、子供の頃から、特定の人物にフォーカスした歴史物語が好きでした。高校時代には、世界史を選択していたのですが、ナポレオンの登場〜第一次世界大戦あたりの西洋史が特に好きで、文学部の史学科に進み、将来は西洋史の研究者になりたいと考えていた時期がありました。その後紆余曲折があり、最終的には法学部に進んで、国際法

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