思い出したい、繋がりたいたったひとつの光。

海を見ているとわたしは海になっている。

私の膜が潤い、

揺れるがままになる。

山を見ているとわたしは山になっている。

わたしの足は根を張り、

真っ直ぐな骨になる。

誰かのあきらめをみればあきらめになる日もあるけれど、

誰かの恋文をみればまたわたしは恋文になる。

だから「今だ」という声を誰かのまなざしにみたなら

「生きたい」という色を夜明けの光にみたなら

その大切をとめてはいけな

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あなただけの脳内美意識、分けて頂きありがとうございます!
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#9「分別する詩」

神のお告げを分別する―。

神様はこの世界には存在しない。

存在するのは生きとし生けるものたちである。

そう書いている生きとし生けるものを、動かしているのは神様。あなたなのでしょうか?

生きとし生けるものたちが伝えようとしている言葉は、

誰の言葉なのでしょうか?

詩人がこの世界を言葉で描くのはなぜでしょうか?

歌人がこの世界を歌にするのはなぜでしょうか?

俳人がこの世界を詠むのはなぜ

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なんでもないやつ

言葉で区切ったらバラバラになりそうな雰囲気
空気を食べる
ぱくぱく食べる
ぎこちない雰囲気
飲み込む
どんどん飲み込む

1500円だったのに
2200円に値上がりしていたコンポート
寒いからいやよって
前にも言われた気がする

迷惑な個性をぶっつぶせ
ぼくらしさがバレてたまるか
さようでございますかと綺麗な言葉で
肯定も否定もしてやらないから

桜にあわせて何をしよう
髪の毛切ったって何も変わり

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星とかの話

社会の悲しみが束になって
手首足首
しめつける

どこにも行かないで
置いてかないで
マイナスの叫びが耳に
こだまする

さみしいとき
自分を大切にするってどんなこと
安易な愛情は早めにつぶして
夜の散歩に出掛けよう 

2年前に誰かと行った海辺に似ている
海なんて似たり寄ったりだけど
それでも特別な海を持つのは
性格のいいロマンチストみたい
生きづらさを「僕の良さ」と
思い込ませる作業にも似てる

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創ったものは残っているから

創ったものは残っているから

創ったものは残っている
誰かの脳みそのクモの巣
引っかかってるから大丈夫

突然びっくりしちゃうよね
苦しいから抽象に逃げこむ

明日が僕から遠ざかってゆく
すべてのものとの距離が
離れてゆく音が聞こえた

茄子に乗れば会えるんだっけ
きゅうりだっけ
おばあちゃんからちゃんと
聞いておけばよかった
最後におばあちゃんに会ったのは
いつだったっけ
はがれ落ちた脳みそじゃ

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あの夏に帰りたい🍉🌠
梅雨も長引く冷夏ですが、言葉で夏を感じて頂けたら嬉しいです。
記憶の鼓動に耳を澄まして😌

〈誰にも内緒だからね と
力強く交わした指切りは
この身体が覚えている。

夕日に背中を押され、
駆け出す小さな二つの影よ。
夏に埋めたものを
取り戻しにゆく。〉

詩「まぶたに揺れる」文月悠光

*「婦人之友」7月号ミヨシ石鹸さん広告より。
毎月、裏表紙広告欄に詩を書き下ろし

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消えそうになるな

このままじゃ消えそうだ、と
悟ったから逃げてきた
雑多な仕事と人間関係
捨ててよかったと思っていたよね

新しい街にきて
森と遊んで
少し元気を取り戻した 

苦手なことなんて
はじめから無かったような気分になって
雑多な仕事と人間関係
久しぶりに持ってみた

そうだ
これが嫌だったんだ
あれだけ全力で逃げてきたのに
何が嫌だったか忘れていた
海風に心を
さわられた愚か者め

僕はあくまでも人間

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まだ本当の今日が届いていない

まだ本当の今日が
届いていない

毎朝6時半の牛乳が
規則正しく配達されても
本当の今日は届いていない

起きた
水を一杯飲んだ
内臓は目覚めてくれただろうか
それとも
今日を生きること
拒んでいるのか

配達料の高い田舎には
今日が届かない
流行りの飲み物は空想の中
一昔前の女の子たちが
平気でおしゃれをしている

シャッターの開かない商店街
さみしい
せめて無かったことにしてくれたなら。

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里山

限界を迎えたときだけ
ひょいっと顔だすいつもの連中

元気じゃないことは確かだが
さてどんなせりふがマシに映るか

良いものなど分からない
あまりにも分からなすぎる
だからいつも
マシな方を選んでる

アピールしてくれたらいいのに
千と千尋のヘアゴムみたいに
実は分かりやすいヒントが
いつも用意されているのだろうか

悲しいわけじゃないけれど
とてもじゃないけど楽しくない
人の気持ちがよく分からな

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感性の泥棒

生まれたとき
平等に与えられた

お遊戯会で与えられたエビの役
決まりきった運動会
作文のセオリー
受験
校則
バイト

社会が増えるごとに
大人たちに奪われた

守ろうと思えば
守れたかもしれない

大事だと分かっていたら
渡さずに済んだかもしれない

お給料のかわりに会社に差し出したのは何だっただろう
時間か
心か
目的か
とにかく大事だったはずのもの

消えて初めて気付くけど
結局
何が奪わ

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