車輪の下

ヘルマン・ヘッセ『車輪の下』

神学についてもほかのことと変りはない。芸術といっていい神学もあれば、また他面、科学といっていい神学、少なくともそうあろうと努めている神学もある。それはいまもむかしも変らない。そして科学的な人は、新しい皮袋のために古い酒を忘れ、芸術的な人は、数々の皮相な誤りを平気で固守しながら、多くの人に慰めと喜びを与えてきた。それは批判と創造、科学と芸術、この両者間の昔からの、勝負にならぬ戦いだった。その戦いにお

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ヘッセの車輪の下を思い出して考えたこと。その1。

ヘルマンヘッセの車輪の下。いわずと知れた名著である。今回私はこの車輪の下についてちょっと前にマンガで読んだ。今日はその内容を思って書く。つまりまたしてもパラ読みである。
だいたいの内容しか覚えていないため、本質とずれていたらごめんなさい。でも独り言だから。いいよね。

テーマは親からの無償の愛。

早速テーマがでかい。

内容そんなたいそうなことは言わない。あくまで個人の見解をつらつらとかき、自己

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車輪の下〜大人と子供の狭間で〜

ドイツの片田舎で神童と言われ育った主人公ハンスは全国のエリートの集まる神学校への合格を二番という席次で掴み、周囲の期待を背負い進学する。その中で多くの挫折を味わい、神経症を患い退学し敗北感とともに帰郷する。しかし、故郷に彼を理解しようとする者はおらず、機械工として働き始めた矢先彼は酒のために誤って河に落ちてしまい、あっけなくこの世を去るーー

ヘッセをはじめとしてトマスマンらのドイツ文学の金字塔

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vol.13  ヘルマン・ヘッセ「車輪の下」を読んで

初めてのヘッセ。ドイツの作家。第一次世界大戦前の1906年の作品。

詩的な描写がたくさんあって、さすがにノーベル文学賞作家の文章だと思った。けども、あまりにも悲しい結末にどっと気分が落ち込んだ。取り返しのつかない罪がハンス少年の周辺にあると感じた。ハンスのような少年はどのようにしたら生きられるのかと考えた。今の日本でも似たような子どもたちを作り出しているように思う。

岩波版の解説に、「大人の無

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『車輪の下』 感想

3年前くらいに名作だからと、買ったはいいけどずっと本棚に眠っていたのを、暇になったので読んでみました。
前振りに、小説を読む時の感覚について少し書きたいと思います。その前振りは要するに、今回の感想は自分が感じ入ったところを単調に上げていくだけですよ、という言い訳ですがお付き合いいただければ幸いです。

これはごくごく、個人的な感覚だし、一概にはそういえないと思うのだが、映画や漫画は視覚的に受け

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雑記:車輪の下の学生

受験期に読むなと現国の先生から3回くらい言われたヘルマン・ヘッセ『車輪の下』を先日読み始めた。
ヘッセとこの本自体は小学校の時に知っていたが(エーミールとクジャクヤママユのはなし)きちんと読んだのは今回が初だ。

率直な感想として、自分はこの本を読むには遅すぎた。小学生か遅くて中学生のときに読むべきだったと後悔した。
人生のコンパスになってくれるような本であったので。

自分も思春期特有の厭世感や

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