野生の月評

勝手に月評 新建築2019年6月号

今月号では教育施設・保育施設特集として17題の作品群と仙田満氏による論壇,瀬戸信太郎氏による教育そのものの仕組みついての特集記事から構成されています.

建築論壇である環境と子どもの成育では,菊竹事務所でのこどもの国(1959年)の設計に関わった経験から,建築とランドスケープを一体的に考えること,建築だけでなく建築以外のすべてを含めた「環境」を考える必要性を感じ独立に至ったこと.その後は,こどもの

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勝手に月評 新建築2019年5月号

5月号ではすべてで16題からなっており,前半4題を終えると「地域の建築は設計できるか」という特集記事より,12題の地域の拠点が掲載されています.

塚本由晴氏の特集記事「地域の建築は設計できるか」は,今月号の作品の読み方に大きな指針を与えるものだと感じたので,簡単な要約をします.

本記事で述べられているのは,そもそも今現在でも「地域の建築」という枠組み自体に焦点が定まっていないこと,そのため何か

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そこにあるということ│新建築メモ201901

新建築1月号巻頭は、乾久美子さんの建築論壇と延岡駅周辺プロジェクト。建築論壇『えき・まち、その公共性の未来』では、

2009年の基本構想から始まったプロジェクト、紆余曲折を経ながらも最終的には「まちとは何か/私はまちに何を求めているのか」という大切な議論が途中で終わってしまった感が否めない、とされています。地方都市のまちづくりにおける「まち」の概念が、近年の生態系における複雑な「自然」と同じよう

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はじまりを想う│新建築メモ201812

12月号は、若手建築家の実践についての論壇と特集記事、コンペにより進行中のプロジェクト12題、教育施設作品14題と盛り沢山。

進行中のプロジェクトがまとめて掲載されるのは、珍しいのではないでしょうか。個人的には、弘前市芸術文化施設と屋島山頂拠点施設が楽しみです。

特集記事では、永山祐子さんの『協働のためのアイディアの強度』が

・頼まれていない範囲も少し含めながら自分がどこまでやるとプロジェク

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建築と言葉│新建築メモ201811

気づけば11月号をまとめられないうちに、12月号が届いてしまいました…

硬質なビッグプロジェクトが多かった11月号で心に残ったのは、原田真宏さんによる『A+U ルイスカーンの住宅』の書評でした。『地に足のついた抽象化』というタイトルに、カーンと抽象を結び付けて考えたことがなかったので、ハッとしました。ああ、エシュリックハウスは抽象だったのか。。。

A great building must b

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みんなが見る建築(論)の姿─「野生の月評」を紹介,その1!

今年の6月よりスタートした「野生の月評」.

『新建築』『住宅特集』などに掲載された建築プロジェクトに触れた,皆様の投稿を『#野生の月評』マガジンにpickしていっています.

誌面上の紹介だけでは伝えきれなかった建築の魅力,雑誌自体の感想などそれぞれの投稿からは学ぶことばかりです.
pick数も40を超え,量が増えてきましたので,イントロダクション記事として,それぞれの投稿が,どのプロジェクト・

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小規模のプロジェクトが持つ参加や参画の力学から考える─『新建築』2018年9月号月評

「月評」は『新建築』の掲載プロジェクト・論文(時には編集のあり方)をさまざまな評者がさまざまな視点から批評する名物企画です.「月評出張版」では,本誌記事をnoteをご覧の皆様にお届けします!(本記事の写真は特記なき場合は「新建築社写真部」によるものです)

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評者:連勇太朗

目次

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『新建築』2018年9月号を評する─『新建築』2018年9月号月評

「月評」は『新建築』の掲載プロジェクト・論文(時には編集のあり方)をさまざまな評者がさまざまな視点から批評する名物企画です.「月評出張版」では,本誌記事をnoteをご覧の皆様にお届けします!(本記事の写真は特記なき場合は「新建築社写真部」によるものです)

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9月号は,幕の内弁当のよ

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まち「と/を/が/で」繋がるもの─『新建築』2018年9月号月評

「月評」は『新建築』の掲載プロジェクト・論文(時には編集のあり方)をさまざまな評者がさまざまな視点から批評する名物企画です.「月評出張版」では,本誌記事をnoteをご覧の皆様にお届けします!(本記事の写真は特記なき場合は「新建築社写真部」によるものです)

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評者:楠本正幸

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住宅特集3月号は特集「平屋という選択──風土と暮らしを繋ぐ床」!
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木造まわりのエトセトラ│新建築メモ201810

新建築10月号は木造特集。

巻頭は『木造技術の展開』として3つのレポート。

ⅰ)木造超高層 W350:住友林業、日建設計
住友林業が350周年となる2041年までに350mの木造超高層ビルを建てるという冗談のような企画のレポートですが、イメージパースに迫力あり。

ⅱ)循環システム LOOP50:大林組
建物とエネルギーを森林資源だけで賄い、50年の森林サイクルで循環させる中山間地域のコンパク

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