3000文字

春のデビルキラーズ通勤快速

通勤電車。いつもの車両いつものドアの前。いつも向かいに立ってる人がいる。ストライプのシャツにセルフレームの眼鏡。とてもきれいな女の人。文庫本を読んでる。どこかの書店のブックカバー。たまに目が合う。何読んでるんですか? と問いかけたいが、とっかかりが無く言葉をのむ。でもおれは今日は声をかけようと思っていた。
《ゲェ~ッヘヘッヘ、いい女じゃねぇーか、襲っちま――》
 窓から車内に潜り込んだ下級妖魔だ。

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