Foglia

伝統文化系こそ文脈の解説が必要だと思う

いわゆる現代美術では「文脈」が重視されますよね。

作品にまつわる文脈云々がとても大切だと。しかし、それが時に過剰ではないか?と思ったりもします。あまり文脈云々が重要視され過ぎると、作品自体はそれほど意味を持たなくなりますし。意図すればいくらでも「文脈の構築をし続けることが出来る」わけですから。

それは極端な例ですが、あまり文脈文脈言い過ぎて、本体よりも文脈の方がメインになっているのは興ざめして

もっとみる

批判のセンス

批判や指摘には、センスや品位が必要なんだなあと自戒するのであります。

品格のある批判や指摘は、単なる個人の不快感の露呈ではないところから出てくる言葉の選択、洒脱でユーモアのある言い回し、深く広い視野が必要ですからね。

人間と、そして人間の産み出すモノと、自然への愛情がある人からは、そのような品格のある批判や指摘が出るのだと思います。

これはとてもむづかしい。

伝統とは直接対峙するのが良いのです

自分のつくる和装の柄で「これがもし、洋服の柄としてついていたらどうか?」ということは良く考えます。「現代の洋服に置き換えたらダサいかも知れないけども呉服だからこれが伝統で正義」みたいな流れで私は制作しません。

伝統柄を扱う際にも、いろいろ考えます。

2000年代になってから増えた、呉服のいわゆる伝統柄を薄味にして「シュっ!」とさせたものが現代的な呉服という流れには個人的に抗う方向で行きます。

もっとみる

皮下脂肪は年輪状になっているのである

加齢と共に、体脂肪が落ちなくなりますよね。

なんで、初老のわたくしの皮下脂肪は落ちないのだろう?と考えていたら理由がフト分かりました。

実は人の皮下脂肪は年輪状に、層になっているのです。54歳のわたくし(2019年現在)は54層になっている。

若い時は、まだその「脂肪年輪」のキワが柔らかく曖昧だから脂肪が層をまたがって溶けて行くので皮下脂肪は全体的に落ちて行く。

しかし、加齢と共に脂肪年輪

もっとみる

ウチは手仕事ですが、デジタルデバイスを多用しています

ウチが、伝統工芸系の手仕事染屋のなかでは、デジタルデバイスを多用してお客様とやりとりし、プレゼンするので良く驚かれるのですが、現物を作る時にはどうやっても全部手作りなので、途中の思考実験的な部分はデジタルの方がむしろ冷静な判断が出来て良い部分があります・・・

・・・という理由で、iPadなどのお絵かきアプリや、画像ソフトを多用します。

ウチの文様染めの制作の流れはだいたいこんな感じです。

1

もっとみる

聴きに来て聴かない人たち

どこかの模様師さんの工房で丸々満期まで修行した、あるいは満期近くまで修行したという人がたまに私に相談に来ることがあります。だいたい7〜10年ぐらい修行した人が多いようです。染だけでなく、全く違う分野の方もいらっしゃいますが・・・

そういう方々についてビックリするのは「染めに関することはもちろん、例えば文様のことや、日本の伝統的なことはほぼ知らない、修行した工房での作業しか出来ない、そして経理も、

もっとみる

いつもそうする人としない人

いつものどうでも良い話ですが

料理人でも、家では料理をしない人が意外に多いものです。

家で家族につくるなんて考えられない、というぐらいに、全くしない人も多いです。

また、プロの腕の良い料理人だからといって、美味しいものを食べたり飲んだりすることが別に好きではなく、自分の仕事でやる料理以外には食文化には興味が無い人もいます。

腕の良い料理人で、料理は好きだけども、酒類はまるで興味が無いとか、

もっとみる

フォリアの「ロウムラ加工」について

フォリアでは文様染において、糸目糊や伏せ糊だけでなく、ロウも良く使います。文様の伏せにおいてはロウの方を多く使います。

(糊系は、ロウを併用することが多いため、ゴム糊です)

しかし「いわゆるロウケツ染」という作風のものを作るためではありません。

フォリアがロウを多用するのは「生地の風合いを可視化するため」です。

現代、プリント技術が大変高度になり、プリントの染物の良質なものが廉価に販売され

もっとみる

フォリアのレース文様の和装

当工房では、1999年頃からアンティークレースを「染の文様として和装に取り入れる試み」をしております。

(上写真・三越ちりめん着物「羽のレース」)

2012年頃からは「フォリアのレース着物・帯」ということで和装業界に浸透し、その頃からコピーが沢山出回っています。

着物や帯だけでなく、鼻緒や和装バックなどにも使っていただき好評を得ております。(フォリアは生地提供のみ)

(上写真・レース文様の

もっとみる

フォリアの金銀加工について

当工房では、金銀彩専門職人さんのような高度な加工は出来ませんが、仕上げで、文様の輪郭線に金や銀の粉に糊を混ぜたものを細い筒で置く、金銀線仕上げをする加工は良く行います。

(フォリアでは本金・本銀・プラチナなどは使っておりません)

(上写真・文様の糸目の線に金線を引いているところ)

金線や銀線の加工は、文様に色や絹の光沢以上の物質感を与え、コントラストを高める効果があります。

上の帯は、文様

もっとみる