【短編】『グロリア・リリィの庭』

=====================

「“王子様”は“お姫様”の前で泣くことが出来ない。
 だって“王子様”は完全で、無敵で、
 すべてを護るものでないといけないから。
 だから、わたしは“王子様”が泣くことができる、その居場所になる――」

 自身の内面を隠匿し続けてきた高校生の鮎川砂奈(あゆかわ・さな)は、
《グロリア・リリィ》と揶揄される同級生、
 立花優理(たちばな・ゆうり)のある

もっとみる
アーティ「わぁっ、ありがとうございます! 今日も任務、がんばります!」
3

063:2009 雨のむこう3

03 火蛾

 高校時代の同級生、羽切歩美から電話があったのは、十一月の初旬のころだった。

 ――やっぱり一穂のところには来てないんだね。

 歩美の高い声に私は受話器を耳から離した。七歳と二歳の子持ちの歩美だが、話し声は高校のときのままだ。

 ――一年まえに生命保険の勧誘には来たよ。

 ――生保と浄水器は違うでしょうが。今回はマルチだって彩も知ってるから、一穂には言えないんじゃない?

 

もっとみる

美しさの基準はグローバルレベルで大きく違うのだ

リンダのシーラへの愛はゆるぎないものだった。離婚の傷を引きづっている私とリンダは夕方になるとワインを飲みながらどっぷりと悲しい気持ちにひたって語り合った。どちらかといえばリンダがシーラの思い出話をとうとうと語るのが主だったけれど。

リンダはシーラが美しくてどんなに魅力的な人なのかを語りつくした。

シーラのように美しい人にはもう会えないと思う。

リンダは悲しそうに言った。

もう手に入らないく

もっとみる

私が彼女をレズビアンに目覚めさせたのよ、と自慢された件

リンダとロバータのカミングアウトのあとは、日々の会話の中にゲイの話がふつうに出るようになった。

よくよく聞いてみると、リンダがルームメートを募集したのは一緒に暮らしていたパートナーが出て行ってしまったからだということがわかった。パートナーだけではなく、子供たちも一緒にごっそりといなくなってしまったのだった。

リンダのパートナー、シーラは元ストレート(異性愛者)でリンダと出会ったときはすでに全夫

もっとみる

Fall in love Ⅴ

この話はカクヨムに投稿している「オガワの日記」という作品関連の短編です。それを読まずにこれを読んでも面白くないので、興味がある方はこちらのURLからどうぞ。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054886163077

もうひとつ、この話は「ネットでググりながらセックスするJKカップルの話」という作品の二次創作でもあります。自分の作品ではありませんがとても面白いの

もっとみる

「腐○子」と呼びたくないわたし

「BL(ボーイズラブ/男性同性愛)作品が好きな人のことを腐女子/腐男子と呼びたくない」。
 この気持ちをはっきりと自覚したのは、わたしが自身を「腐女子」と自称するようになって12年が経過した頃でした。

BL作品に出会うわたし

 昔話から書かせてください。
 今からざっと15年前のこと。中学生だった当時のわたしは、なんやかんやあって、原作よりも前に某球技漫画の同人誌を読んでしまいました。

 そ

もっとみる

些細な偶然。【SS】由佳と千歳シリーズ ※深夜の二時間作詩投稿

「はぁ…」

 

金曜の夜。
パンプスのヒールが夜道のアスファルトをカツカツと鳴らす。ダークグレーのパンツスーツのスラリとした足が、住宅街の駅の人混みから逃れるように現れた。

小気味良い音ではないのは、彼女、千歳の気持ちが沈んでいる事を感じさせる。
ため息を吐いた表情も、どこか暗い。

 

失敗、ではないと思いたいけれど今週の仕事は散々だった。

 

千歳はデザイン会社で営業をしている。

もっとみる

短編 ✴︎それがきっと初恋でした。

ファインダーの向こうに1人の少女がいた。

セーラー服を身に纏った小柄で可憐な友人。
吹き抜ける潮風を体に受け、ふわりとスカートをなびかせて笑っている。

遠くにカモメの鳴き声。
さざ波が打ち寄せる砂浜は時折、ちゃぷちゃぷと音を立てていた。

「優子ー!」

大きく手を振って私の名前を呼ぶ。
鈴の音のような可愛い声だった。

シャッターを切る。
その瞬間を永遠に切り取るために、無機質な機械は乾いた

もっとみる

百合作家 いとう階(@ito_SIPD)の障害者差別発言

いとう階を批判していた人の中には、ツイッターのプロフィール欄に障害者手帳を所持していることを書いている人がいた。
するといとう階は、そのことをネタにして障害があることを揶揄する発言をし始めた。

魚拓: http://archive.fo/qAP7B

魚拓: http://archive.fo/ZZaWV

いとう階のツイートを見てみると、彼は自分が発達障害であると自覚していることが分かるが、

もっとみる

百合作家 いとう階(@ito_SIPD) による女性への性的侮辱発言

https://note.mu/fusanandayo/n/nd9cdd20ec309
いとう階のこの発言は、複数の女性達によって批判がなされた。
すると、いとう階は批判を行った女性達をポルノ化したり性的に揶揄するなどの侮辱発言を行い、仲の良いフォロワーの百合豚達と笑いあっていた。

自分への批判に対し反論(言い訳)を行うのならばまだ理解できるが、彼は批判者をただただ性的に侮辱して嘲笑したのであ

もっとみる