Thankyouforreading

君の好きなうた

想いを伝えることができずに終わった恋は失恋と呼んでいいものなのか。もちろん何度も何回も幾度となく想いを伝えようとした。それでもできなかった。今回くらいは責めずに僕に同情してくれないか。この短い儚い恋の結末をさ。

「今週末よかったら映画館行きませんか?」

勇気を出してラインを送ってみた。これでも1時間くらい君のラインとにらめっこして、書いては消して、書いては消してを繰り返したんだ。今日は月曜

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クロノスタシス

君の横顔が美しかった。それと、君ほど歩幅が合う女性はこれから出会わないと思う。どうかしてるよね。まったく。

結局のところ僕は君のことを何も知らない。350mlの缶ビールを片手にタバコを咥えていた。タバコの銘柄さえも僕にはわからない。君が僕に声をかけた理由もわからない。

「ライター持ってますか?」

ふと、背中から声をかけられた。雨上がりの夜。日付が変わるくらいの時間に僕は散歩をしていた。

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