人気の記事一覧

都会の音 ローズ・ピアノが街を色付ける

(20)「何を持ってたの?」「アカオオトカゲの屍肉さ。たまたま死骸を見つけて、切り取っておいたんだ。ダイオウワシの大好物だから、役に立つかもと思ってね。奴らは鼻が利くし目も良い。上空を飛んでいるのに、砂漠の民より先に気づいてたのは幸いだった。そしてパニックになった隙に逃れたのさ」

6日前

(19)「良かったら、皆さんも食べますか? そら…」「うわっ!!」

10日前

(18)「あれー? 水筒はどこにやったっけな…」「おい、早くしろ!」「やっぱり、こいつ怪しいぞ。何か企んでるんじゃないか?」「あー、あったあった。とっておいたんだよなぁ、これ」「???」

2週間前

(17)「分かりましたよ。仕方ありませんね」「やっとその気になってくれたか。賢明な奴じゃ。大人しく引き渡してくれれば特別に不問としよう」「その前に、喉が渇いたので水を飲ませてください」「それ位なら別に構わんが…」「少しでも怪しい動きをしたら容赦はしないぞ」「分かってますよ」

3週間前

(16)「旦那、このままじゃ埒が開きませんぜ」「やはり、やむを得ぬか…」「暗殺者集団だ…。こんな物騒な連中を雇っているなんて、正気ですか?」「共生関係というやつじゃよ。お互いの秩序を守るためのな。さあ、大人しくその聖遺物を引き渡してもらおう!」「いつの間に聖遺物になってるんだ…」

1か月前

(15)「さあ、これで僕たちを解放してくれますね?」

1か月前

(14)「はっきり言いましょう。僕が保護しているこの人を、今すぐに適切な治療を受けられる所まで連れてゆかなければなりません。それを妨害するというのであれば、人命を危険にさらすことになります。そうなれば、あなた方こそ償えないような事態になりかねません。迅速な救助をさせて下さい」

1か月前

(13)「とにかく、禁足地に足を踏み入れた罪と、遺失物を持ち去った罪を償ってもらう」「だから物じゃなくて人ですってば!」「早くそれを我々に引き渡せ!」「あー、もうしつこいなぁ」

1か月前

(12)「はい?」「禁足地においては、たとえ石ころひとつであろうと持ち帰ってはならないのだよ」「僕は何も持ち帰っていませんが…」「持っているではないか! 両手でしっかりと!」「こ、これは人です。たぶん…。砂漠で倒れてて、というか元々空から降りて、ああ、何て説明すればいいんだろう」

2か月前

(11)「禁足地に入ったな!」「気がつくと、僕は砂漠の民に取り囲まれていた。どうやら、僕が歩いていた砂漠の一部が、彼らの聖域、つまり禁足地になっているらしかった」…「知らなかったんです」「知らなかったでは済まないぞ。それに、君は一つだけじゃなく、二つもルールを破っている!」

2か月前

(10)「いつの間にか集まってきた大きな鳥が、君のことをしきりにつつこうとしていた。僕は必死に抵抗して何とかそいつらが諦めてくれるのを待った」

2か月前

(9)「君はただ眠っているように見えたよ。でも、呼びかけても全く反応がなかった。そのままにはしておけないから、一緒に連れてゆくことにしたんだよ」

2か月前

(8)「でも、徐々に高度が下がっていって、しばらく見ていたんだけど、とうとう触れそうなところまで来たんだ」

2か月前

(7)「輪っかと一緒に浮いてるって、もうほとんど天使みたいじゃない」「羽が生えていれば完全にそうだったかもしれない。でも君は飛んでいるというより、浮き草のように漂っているだけだったけど」

3か月前

(6)「ええっ?」「だからぁ、空を漂ってたんだよ。その輪っかと一緒にね」

3か月前

(5)「僕は旅をしていた。まぁ、旅の目的は後で話そう。とにかく、そこで君と出会ったんだよ」

3か月前

(4)「私、どうしてここに居るの? 一体どうしてここに来ているのか思い出せない…」「そうかい。それじゃあ、僕が知っている限りのことを教えるよ」

3か月前

(3)「んん? ところで、ここは一体…。あなたは?」「君、何も憶えてないのかい?」「何だろう。何だか、すごく長い夢を見ていたような気がする…。でも思い出せない」

3か月前

(2)「どうして?」「そうするしかなかったからさ」「本当に? 本当にそうするしかなかったの?」「じゃあ、君がドーナツの穴ばかり見ていたのも、そうするしかなかったのかい?」

3か月前