北海道の農家さんの話

北海道は10月から猟期に入り、シカが獲れるとスマホに通知をいただくようになった。

猟師さん、毎日山に入ってバンバン銃を撃っている訳ではない。
銃の弾は高いし、何より彼らの多くは生活のための仕事を持っている。
猟師になるのに対してシンプルに最も因果関係が深いのは、農家さんだと思う。
ジビエとかそんなお洒落な名前が浸透する前から、不作の年に農作物を狙って山から下りてきてしまった野生動物を捕獲し、食べ

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A4サイズのかばんの話

かばん選びの基準で最もポピュラーなもののひとつ、A4サイズの書類を折らずに入れられるサイズかどうか。でも、どうしてA4なのか、考えたことはありますか?

ドイツのDINという規格が元となって定められたA4サイズは、A3のちょうど半分、A3はA2のちょうど半分。確かに気持ちいい単位です。

ところでかばん屋の身長は高くありません。ドイツ人の師匠は長身なので、ハグしてくれるときは毎度、体を2つに折って

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消えてしまった職人の話

日本の職人が消えてしまった、と聞く事があります。

消えてしまった日本の職人とは、誰でしょうか。職人とは、誰でしょうか。

「工業製品」と「手作り品」の間に、「職人の手仕事」を入れて並べてみます。同じように感じませんか?でもこの中で、動詞に変化させる事が出来るのは、手仕事という言葉だけです。

工業製品では、専門家でなければ見たことの無いような機械を使ったり、大量に早く作ったりするため、出来上がり

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3ステップ ヌメ革のお手入れの話

Step1:守る

ヌメ革は、手入れをしながら長く使っていただくと、全体にツヤが出て、飴色になります。古くからあるシンプルな仕上げですので、通好みの、育て甲斐のある素材と言えます。

しかし反面、革の中でも特に水に弱く、雨や、机の上のお飲みものの滴、また汗などで染みができてしまうこともあります。

もしも水が掛かってしまったら、できるだけ早く乾いた布で拭けばシミを防ぐことが出来るかも。防水スプレー

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糊を使わないで作るかばんの話

糊を使わないで作るかばん、そんなものはありません。

普通は、殆どあり得ない手法なんです。古い手縫いの技術を教えてもらったドイツでも、出会った鞄職人たちは全員、糊を使っていました。昔は膠と呼ばれるゼラチン由来の糊を。現代では殆どの職人が、ゴム糊と呼ばれる合成糊を使います。

日本には、糊をべた塗するとても高い技術があって、こんなに湿気の多い国で、曲げても、時間がたっても、浮いて来たり剥がれたりしな

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