schumann

Chopin, Schumann, Kazuyoshi Saito and Beatles

自宅から最寄りのコンビニまで、車で約30分。そこはもう他県である。当然、近所にいかしたレコードショップなど皆無だ。が、しかし、昨今はspotifyをはじめとしたありがたいサービスが充実しているので、以前よりも最新動向にキャッチアップできていると思う……。ここまで書いてみて思ったが、僕みたいに最新情報を常に気にしているところが、実は田舎者っぽいのではないか。

という音楽環境であるからかどうかわから

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Schumann Dichterliebe op.48 No.12

「詩人の恋」は一曲目の「五月」がすごくいいし、この12曲目も悪くない。要するにときどき挟まるめちゃめちゃ元気のいい曲がこちらとしては雰囲気ぶち壊しだと思うのだが、ドイツ人のやることだからしょうがない。

ディーター=デ=ラ=モッテが「大作曲家の和声」で指摘している部分。語りと花の囁きを歌い分けるところ。変ロ長調と変ハ長調が微妙に交代する。ピアノの伴奏の配置もあいまって、ジャズ的な「裏コード」という

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Schumann Dichterliebe 1. "Im Wunderschönen Monat Mai"

5月ですな。日本のGWはいい時期に持ってきたものです。意図的なものかどうかわかりませんが、一番いい季節。風薫る五月であります。もっとも今年は異常気象で4月から暑かったですねぇ。地球温暖化のせいかどうかはわかりませんが、少なくとも東京はこの50年でたしかに暑くなっているように感じます。

さて、シューマンは歌曲集「詩人の恋」第一曲「美しき五月に」であります。

名曲ですね。シューマンのインスピレーシ

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Schumann Piano Concerto Movt. 3

シューマンの譜割というか、ポリリズムというか。

ピアノ協奏曲の次の部分だが、譜面を追わずに聞いている一聴衆としては、耳がどうしても和声の切り替わる点を拍の頭と捉えてしまうので、赤で示したように、一拍ずれて二分の3拍子として認識してしまう。青のカッコが一単位になる。長さにして2小節分だが、これをひとカタマリとして三拍子として認識してしまうわけである。しかも譜割からは一拍遅れている。

ここで17

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【Concert】藤木大地 カウンターテナー リサイタル

この4月にウィーン国立歌劇場にライマン『メデア』でデビューした藤木大地は、まさに「新しい世代」を代表する歌手だと思う。カウンターテナーという「特殊」な声を操る藤木は、自分のことを「特殊」だとも「特別」だとも思っていないようだ。彼にインタビューする機会があったのだが、「自分の楽器でできることをやるだけ」という言葉が印象に残っている。彼にとってその声は「自分の楽器」であり、授けられた楽器によるいちばん

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Thank you !

Schumann Symphony No.4 d moll

天才シューマンの実際上は2番目に作曲されたニ短調の交響曲である。ただ、形式をみると、4楽章制ではあるが、第1楽章と第4楽章の主題の間に緊密な関係があることと、第1楽章が通常のソナタ形式ではないこと、さらには改訂時に連続して演奏するように指定されていることなどを考えると、シューマン本人が一時そう呼んでいたように交響幻想曲とでもいうべきかも知れない。譜例の音はこちらです。

第一楽章は序奏のあと、次の

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