平日。赤絨毯の府庁内。“ココ、ヒトいる？"――…ほどの静謐。重たげな木製ドアに、時折［応札中 入室禁止］とある故、まぁ府は静かに蠢いているのだろう。“行楽課ってあるんかな？"――『京都ゆうても端のほう』の舞台、京都府行楽課。妖しの観光名所ミステリー漫画だ。さぁて府庁内、聖地巡礼！

手のひらから こぼれてゆく砂のように わたしのこころからも 抜け落ちて行く 見せかけだけのやさしさたち 少しばかり残った砂をパンパンと払う ほとんど残らない手のひらの砂を見つめる あるかないか分からないくらいの 小さなほんものを探し続けて

第六天魔王・信長と、コソッと秀吉も暴れ回った感ある天正の世。〈遣欧少年使節〉〈本能寺の変〉やら、耳慣れた単語も脳内を巡る――。♪京の五条の橋の上 牛若丸と弁慶が…♪とも唱われる、‘秀吉'謹製・五条大橋。当時の橋脚が府庁中庭に、ニョキリ！？［天正拾七年］っちゃー、本能寺…の７年後？

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