細胞一つ一つに染み渡るという表現が相応しいかもしれません。めまいも吐き気もあっという間になくなり、暗かった視界が一気に開けました。貰った麦わら帽子をして、そこから高野山までとても軽やかに登ることができたのです。後にも先にもこのような感覚はこの時限りです。
ブラッシュアップライフを見て、幸せなラストに心が和み、同時にハッ!とした。当たり前の事だけれど、現実にはやり直すことはできなくて。亡くなってしまったらその先はない。主人公は5回やり直して、やっと幸せな老後まで生きることができた。私達は一度きりで、きっと一瞬。楽しみつくすんだ。