ゲーム用のスピーカーが届いた。 せっかくなのでと、 懐かしい歌を聴き連ね、口ずさみ、 気づいたら泣いていた。 昔にまだ自分が人もどきだった頃、 物語を扱うため、心を拡張するため、 最も頼りにしていた彼女の歌。 そのひとつに、 未経験の恋愛観が詰まっていた。 『しあわせの風景』