今日の土曜日出棺、明日は家族葬、そして月曜日に介護ベッドの返却や支払いなどが終わる。それ以外の仕事もありそうだが、いったんは、すべて忘れて休みたい。とにかく絶対的な睡眠が足りない。お昼寝したいが、ご焼香に来られる近所の方の対応で、時間もとれないし、緊張もしているのだ。
高校時代、16歳の時に知り合い、知り合ってから6年後の22歳の時、大学3年生の時に結婚した。あと数年で金婚式であった。とにかく人生の大半を一緒に過ごしてきた。苦楽を共にしてきた。いつも傍にいてお喋りをしている相手だった。だからこそ、その不在と折り合いがつかない。
彼女のためにということでいろいろと工夫し努力してきたが、その当の対象がいないということに、この世に存在しないことに、まだ全然耐えられない。皿を洗っていて彼女のことが頭をかすめた瞬間、大声を出してしばらく泣いていた。その自分の声に驚いて泣くのを止めた。わずかのことで泣いている。
息子は食事の準備など以外は、部屋にこもって、仕事をしている。だから残りの家事は全部引き受けている。もしもこれが娘で、何でもしてくれる娘だとすると、私はやることが何も無くなる。そうすると、彼女の思い出に浸るだけになる。完全に鬱に逆戻りになる可能性大だ。だから、息子で良かったと思う。
葬儀の対応や公的な対応、親戚知人への連絡などは、すべて息子にやってもらっている。私では泣いていて話にならないからである。朝食は私が準備しているが、昼食と夕食は息子が作ってくれている。かなりボリュームがある食事だ。激ヤセというほどではないが痩せたので、それを気にしてのようだ。
妻が亡くなる10日前からの短時間睡眠が続いている。亡くなる前は、やむえなく数時間しか寝れなかった。亡くなった後は、夕食後、息子とビールとワインを呑みながら、ずっとお喋りをしている。そのことで心の安定化を図っている感じだ。いつも午前様だ。そして、午前4時過ぎには目が覚める。