借りがある。そうか、私は私の体に大きな借りがあるんだ。昨日やっと気づいたよ。ダンが旅立つまで何としてでも併走したくて相当無理してくれていたんだった。なのに疲れが抜けないとか思うように動けないとか言って本当にごめん。ダンファーストでフィニッシュさせてくれて本当にありがとう。休むね。
幻の亡骸を抱いたままの日々が昨日終わった。He was dead. 悲しみが一気に押し寄せ、ただただ泣いた。泣きすぎて頭が痛くなった。ケジメをつけたくてお墓参りへ。お線香を手向け手を合わせる。いつもと同じ。だけど違う。彼岸と此岸。それぞれの在るべき場所へ。さみしさが融けて消えた。
藤井風さんの新曲「満ちてゆく」を聴いていてやっとわかった。ダンを失った悲しみが所在不明で泣けないままだった理由が。私、ダンの亡骸を抱いたままずっと暮らしていたんだ。ダンの死を受け入れていなかった。嗚咽が止まらなかった「手を放す 軽くなる 満ちてゆく」ダンの手を放すね。天に還すよ。