知り合いのすずさんは天国のお父さんに聞いて貰うのにお笛を習い、名取になる 「まだまだ泣いているでしょう」 「もうすぐ一年」 「わたしは父を亡くして四十年、まだ泣いているから」 だから私の気持ちが分かるんだ 明るくて、いつも笑顔のすずさんも心の中には澱がいっぱい詰まっている
ここから見えるのは わたしの知ってるあなただろうか それとも わたしの知らないあなただろうか 見知った形状をした めまぐるしく変化し続ける この上なく美しい生命体
思いは見えない。 見えないから悩ましい。 特に人の心なんて考えるだけムダ。 そういう意味での「見えないモノ」の場合悩ましいモノになっちゃう。 昨日のはソレとは違う。 けれどそんな「見えないモノ」もあるよね。 その場合は敢えて見えないままでいた方が良かったりする。