私はビジネス書を出版するようになってからビジネス書を読まなくなった。なぜか?自分が学んだ経験をアウトプットする方が深い学びになることがわかったから。読書をするにしても、自分にあった本を繰り返し読むほうが深い学びになる。自分の経験や極上のノウハウをしゃぶりつくすことで学びを深めよう
「ファンタジーというのは生やさしいものではない。それは逃避どころか、現実への挑戦を意味することさえある」・冒頭から持ってかれます。13作のファンタジーをそれぞれ「たましいの現れ」として深く読み解いていく。「たましい」と密に対話し続けてきた筆者だからこそ汲み取れる心の世界。絶品です
西尾維新、今まで本の表紙から食わず嫌いしてました。こんな天才がいたんだあ。相互フォローのnoterさんより紹介されて古本で手に入れた本書はまた妙味な読書体験をくれた。すいすい読み進められるドライブ感と、急にぶつけてくる重厚な言い回し。自由な文体の中でのびのび遊ばされる感覚。すげえ
あの開高健がSF!?と思って買ったけど全然違った。むしろ最高。大蔵官僚が予算を使い切るために全国の美味いものを食べ尽くすグルメ紀行小説でした。地方に隠れる生産者の美味への狂気的な追求を圧倒的な描写力でお届け。全体が巨大な風刺にもなっていてラストのタイトル回収がまた絶品。職人芸だ。
恐ろしく巧い。「死への憧れ」という底抜けの闇みたいなテーマを偶然再会した中学の同級生同士の恋愛に絡めて語る。生命力溢れるリア充との対比が極端すぎて笑いを誘うほどのコメディ要素もあり、切れ味と重厚さ含むサスペンスあり、純文学並みの文章の美しさもあり。全部が鮮やかにまとまっててお見事
あっ「ジェノサイド」の人だ。100円?買いでしょ。一気読み。自殺した4人の主人公一行は、あの世の狭間で神様に「幽霊として自殺志願者100人を救出すれば天国に行かせてやる」と。緻密に取材された自殺の原因がリアルに踏まえられているし、幽霊ヤクザの活躍が笑えるし泣けるし自分も救われる。