■バカの表現集 団十郎は決して力まない。力まないで大きい。大根といわれた若年に近い頃の写真を見ると間抜けなくらいおっとりしている。その間ぬけさがたちまち溌剌と生きて来て晩年の偉大を成している。 ――高村光太郎「九代目団十郎の首」
論破しようとして自滅する事ほど間抜けな事はない。
【完結編】奴🐝は今朝方出て行った。窓をコツコツ切なげに叩くから、カーテンを引いて出してやった。 長いようで短い、あっけない終幕。さらば、同居生活。わずかな寂しさを感じないでもない。 ──しかし、事態は意外な方向へ向かった。 なんと、蜂だと思って怯えていたのはアブ🪰だったのだ。