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羽南、5★STAR GP出場権獲得。2年連続出場も、今年は別人。

 スターダムは6月17日、18日にベルサール汐留2連戦を開催した。初日のメインはハイスピードランブル、2日目は5★STAR GP出場権争奪ランブル。マッチメイクとしてはなかなか変則な感じもしつつ、2日目には反則決着が2試合ありつつ、そこはやっぱりスターダムで内容は充実していた。

 とりわけ2日目の岩谷麻優&葉月vs中野たむ&なつぽいvsジュリア&舞華はインパクトがあった。ジュリアが「やってるうちにワケ分かんなくなった。めんどくさいルール」と言っていたように目まぐるしく攻守が入れ替わり、敵チームとの共闘も。そういう試合で、観客を「ワケ分かんなく」されることなく印象に残る場面をいくつも作ったのだから選手たちはさすが。特に葉月がポイントになっていたような気がする。

 5★STAR GP出場権争奪ランブルは出場枠が2つなので勝者が2人。マライア・メイと羽南が勝利した。マライアは初出場。羽南は昨年に続いての出場となる。

 羽南は連続出場だが、リング上でもインタビュースペースでも「高校を卒業して“ヤング・ライオネス”になった羽南が」という言葉を使っていた。実力も、リーグ戦に臨む気持ちもまったく違うと。

 去年は“高校生レスラー”だが今は専業のプロレスラーだ。強い相手にとにかく一生懸命向かっていくというのではなく、自分のプロレスを貫いて勝ちたい。そのためにあらたな技も習得しているようで、出場メンバーの中でも要注目。

 羽南とマライアの出場は納得のいくもの。だがその結果、コグマも飯田沙耶も現フューチャー王者の吏南も話題の“貴婦人”桜井まいも、いやもうあの選手もこの選手も出場できない。

 今年の5★STAR GPは昨年より出場枠が減ったということもあるのだが、同時にスターダムの層の暑さも感じる。出場できても、それがゴールではなく厳しい星取りが待っている。生存競争が厳しいから選手たちはさらに個性を主張して、試合が面白くなっていく。

 で、そんな中で本当に出場権争奪ランブルを危険、リーグ戦参戦を拒否した鹿島沙希も凄いなという話でもあった。いなけりゃいないで面白いという、そういうのもアリなのだ。


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