創作の動機:小説編

 小説に関してはわりとはっきりしていて、小学校三年生、つまり八歳ごろが書いた最初です。漫画に比べると約一年遅れということになります。

 国語の教科書に一ページ使って宝の地図が描かれていて、その宝の地図をもとに小説を書きましょう、という授業がありました。宝の地図にはスタートからいくつかの道を分けてゴールまでつながっていて、すきな道を通ってゴールを目指す。ほかの縛りはなかったと思います。

 小説自体は読んでいたと思います。どちらかといえば詩集を好んでいた気もしますが、『怪盗ゾロリ』シリーズや、『わかったさん』『こまったさん』シリーズはすでに大変な流行りを見せていて、わたしも例にもれずはまっていました。『エルマーのだいぼうけん』ももう読んでいたのではないかなと思う。あと、エジソンの伝記がおもしろくて、そこから伝記もそこそこ読んでいた記憶があります。

 そんなわけでその授業ははっきり記憶に残る程度にはたのしかった。

 原稿用紙に書いていき、最終的には画用紙で表紙をつくってホッチキスで留めて本の形にし、教室の後ろに並べてみんなに読んでもらう。読んだ人は裏表紙の裏(いわゆる表紙3)に貼ってある感想記入欄に名前とともに感想を書く。そんな学習内容でした。

 いま思えば当時流行っていたアニメや漫画の内容をちょこちょこパクった内容ではあるのですが、非常にたのしく書いたのを覚えています。そして、クラスのなかで非常に人気を博しました。わたしひとりやたらと長くて、授業が終わっても完結しなかった。みんなは一冊なのにわたしは授業が終わってもしこしこと書き続け、二冊に、いや、完結したのだったかどうか、少なくとも本の形にはしていなかったと思います。押し入れをあさったら出てくるかもしれない。

 単純にうれしかった。たくさんの感想をもらえて、「おもしろかった」と言ってもらえて、「はやく続きが読みたい」と言われるのが快感だったわけです。動機という言い方をするならば、小説においてはこれが最初の記憶です。

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はしょ

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