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インタビューライターの「まねごと」をして気づいた、大切なこと

二人の娘へのインタビューを終えて、気づいたことがありました。忘れないうちに記録しておきます。

1.自分と相手には温度差がある

スムーズにインタビューに入るためには「場をあたためる」配慮が必要だと反省しました。

できたら、自分と相手との温度差がない状態でインタビューが始められるのがいいんじゃないかな、と。

温度差、特に次女へのインタビューで感じました。

「これからインタビューをする。」と言われて、緊張して固くなっている次女に対して、私はいきなり質問を投げかけてしまいました。

そして、あまり面白い答えが返ってこないので、どんどんふざけた質問に。

私としては、いつもの冗談で次女をリラックスさせたいなという意図があったのですが。

結果的に次女を怒らせ、泣かせ、私もイライラ。
インタビューは何度も中断してしまったんです。

インタビューの前にまず、「雑談などのたわいもない会話」で相手の緊張をほぐしてあげたらよかったかな、と思います。


2.冗談が通じない場合もある

自分が面白いと思うことが、相手も面白く感じるとは限らない。

冗談半分で言ったとしても、相手が真に受けて怒ってしまうこともあります。

自分と相手との信頼関係って、思ったよりも頼りないものなんですね。
相手が自分の娘であっても、価値観すべて一緒ってわけじゃないんです。

娘二人へのインタビューで共通して行った質問があります。
それは、「どうしていつもケンカするのか」。

ホント、毎日毎日飽きもせずケンカばっかり。いつか大ケガするんじゃないかと心配なんです。せっかくの姉妹、仲良くしてほしいんです。

「どうしていつもケンカするのか」
長女へのインタビューでは、ニヤニヤしながらも答えてくれました。きっと、「もっと仲良くしてほしい」という私の意図も感じていたはずです。

しかし次女は、「そんなこと聞かないで!」と泣いて怒る始末。

ケンカばかりしていると、読者さんに知られることが恥ずかしかったのでしょうか。

普段YouTubeをよく見ている次女なので、私たちの姉妹ケンカがYouTubeで公開されてしまうと思ったのかもしれませんね。

自分の感覚だけでズケズケ質問するのは、やめたほうがよさそうです。


3.「インタビューする人の、そのままを伝えたい」という目的は間違ってなかった

娘へのインタビューは、完全な自己流でした。

一度マニュアル的なものを見てしまうと、自由にできなくなると考えたからです。

インタビューが終わった今、一冊の本を手に取りました。
それがこちら

古賀史健さんの「取材・執筆・推敲 書く人の教科書」

いしかわゆきさんも、ライターならまずコレ読むべきって言ってました。
いつか読まなければと思いながら手つかずだった古賀史健さんの「取材・執筆・推敲」をようやく手に取り、インタビューの箇所を抜粋して読んでみたんです。

ぼくの考えるインタビュー原稿のゴールは、「その人のファンになってもらうこと」である。
(中略)
「言っていることの正しさ」に同意するというよりも、「人としての在り方」に親しみや好感を持ってもらうこと。それがインタビューする側の責務だ。
引用:【取材・執筆・推敲 書く人の教科書】古賀史健さん

この部分を読んで、小躍りしたくなっちゃいました。私が今回のインタビューで一番大切にしたかったことが書いてあったからです。

インタビュー中の雰囲気や、二人の娘の「そのまま」を伝えられたらいいな

そう思って、記事を書きました。

娘へのインタビュー記事に、コメントを書いてくださったnoterさん、ありがとうございます。

「そのままが感じられた」

こういったコメントをいただけて、すごくうれしかったです。

インタビューする側の責務、しっかり胸に焼き付けておこう。

・・・

webライターの仕事に限界を感じている私。

ライターとしての可能性を探るなか、「インタビューライター」の存在を知りました。

娘へのインタビューは、インタビューライターを視野に入れて行ったわけではありません。ただ、なんとなく。

でも、インタビューライターという仕事にますます興味を持つ大きなきっかけとなりました。気づきもありましたしね。

なんとなくの行動が、大きな学びにつながりました。

noteやってて、よかったなぁ。



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