先日、ふと心に”いや〜な考え”が過ぎりました。

この”いや〜”な考えというのはほとんどの場合、

わたしは正しくて、あの人は間違っている

だとか

わたしは理解していて、あの人は理解していない

といった、強い線引きをしたがる時によく起こり、わたしの思考と胸あたりのスペースを占領するのです。

いや〜な感覚と同時に、頭の中は”自分サイドから見た世界”の価値観でいっぱいに。そういう時って人は、自分自身の当たり前でいっぱいになって、それに当てはまらないことを否定したくなりますね。

いつもは、この”いや〜”な感じをそのまま観察します。

観察したら、この感覚がどこに向かおうとしているのか？というのも観察してみます。

ただ、注意しなければならないのは、”観察する目的”です。

自分の感情や思考、感覚を観察することはとても大切なことなのですが、その目的が

『わたしを変えるため（わたしの何かがいけないから）』

という目的だけ

になっていると、観察はただの間違い探し・原因探しにしか、なりません。

間違い探し・原因探しをして、『見つからなかった』としましょう。

あなたはサクッと「ま、そんなこともあるよね」と終わりにすることができますか？

それとも、間違いや原因は絶対にあるのだから、見つかるまでやめない！やめてはいけない！やめてやるもんか！となりそうでしょうか。

もし、後者になっていたらば、ハッと気づくだけでも十分気が楽になるかもしれません。見つからないものは見つからないのだから、気づいたら見つからなさすぎて執着に変わっているだけかも、しれませんよね。

原因がわからなくても解決することはあるし、解決しなくても大丈夫なこともあるし、問題かどうか決めつける必要もなし

みたいな前提を持っていると、とても楽なんですね。

実はね、目的が『わたしを変えるため』だけになってしまうことによって

本来の目的から大きくズレて、気づいた頃には自分自身に”たぶんこれかな？”って思える疑惑の問題がたくさん浮上するようになっちゃうんです。

本来の目的ってとってもシンプル。

気持ちいいのが好き、とか
楽しいのが好き、とか
ハッピーがいい、とか
スッキリ大好き、とか

そういう感じなんです。

だけど、自分自身を変えることが唯一の目的になっていると

（たぶん）わたしのこういう考え方のせいかな？

（たぶん）わたしのここがダメなのかな？

（たぶん）わたしのこういうところが原因なのかな？

こういう”たぶん”が溜まっていって、あなた自身はどんどん容疑者となってしまいます。あなた自身があなた自身を容疑者にしてしまうのです。

犯人じゃないんです、容疑者なんです。つまり、確定していないの。宙ぶらりんな感じで、すごく気持ち悪いんですね。

わたしも、その時ふと気付きました。

『あ。無意識のうちに自分にすべての原因がある前提になって間違い探しゲームはじまってたわ』

そう気づいたので、とにかく食べたくてしょうがなかったスタバのバターミルクビスケットを求め、車を走らせたのでした。

・・・ウキウキでした。

前日からどうしても食べたかったのに、スタバになかなか行けず。今日こそは！とワクワク、ウキウキ。

はぁ、思い出すだけでウキウキ。（今も）

お店に着く頃にはもう、何が”いや〜な”感覚だったのかも思い出せません。とにかくバターミルクビスケットに全力疾走で、夢中で頬張りました。

あなたを変えようとする男性性の声を聞いてみる

さて、男性性・女性性の「だ」の字も出てきていませんでしたが。笑

実は、女性性って自分自身のことを変えようとすることがないんですね。

自分を変えようとするのはいつも男性性なの。

で、自分を変えようとすることがいい・悪いではなくって、重要なのはその”目的”なんですね。

男性性に愛があるのかどうか。これに尽きるわけですよ。

先ほどの例で言うと、

わたしの男性性は、なんとなく”いや〜な感じ”がしたので一生懸命、その感覚を消し去ろうとしてくれるの。これ、男性性の優しさですね。ただ、そこに愛があるかどうかは別。

でも、男性性にはわからないんです。

ただそのままでいることが。そのまま味わうことが。何を感じていたとしても、別にそれはそれ、これはこれってことが。存在という尊さが。

基本的に未熟なときの男性性は、全くわからんわけっす。（そこから誰でも成熟していく）

とにかく、病原体たる何かを発見して、やっつけたい！

己のかっこよさを、女性性に見せつけたいわけです。

これ、外で起きている男女のあれこれじゃないんですよ！

内側で、起きているんです。

男性性が自分を変えようとする目的に愛があるなら、そこにはいつも”許し”や”癒し”や”感謝”があります。

皆さんも経験したことありませんか？

何かの体験をきっかけにして、心が感動したり、感謝に溢れたり、癒しや許しの感覚になった”上で”

「よし、わたしもこれからは！」と自然に思ったり

「わたしも変わっていこう」と勇気を感じたり。

愛ある男性性による自己改革は、とても気持ちが良いもの。

それとは違って、愛のない男性性による自己改革は、男性性自身は全く気づいていないのですが、それは女性性（存在そのもの）を否定していることになるんですね。

だから、

男性性は良かれと思って己を変えようとする
↓
そのためには原因を見つけなければならない
↓
だから探す、なんとしてでも探す
↓
内側に見出せないときは外側に犯人を探す
↓
加害者を見つけて攻撃することで、己を守ったり変えようとする
↓
実際にそれが完了すると男性性はヒーローになったつもりで鼻高くエッヘンする

↓

そうこうしている間中、女性性はずーっと置いてけぼりで、ずーっと否定されて、ずーっと病人扱いなんです。

男性性が未熟な状態だと、架空のヒーロー像を抱いてしまい、

女性性はきっとこう言うのが喜ぶでしょう！！！と思い込んだまま、女性性の声なんて全く聞かずに、突っ走ります。

怒りが爆発しそうになったら（したらば）。あなたの男性性も怒っているし、あなたの女性性も怒っているの。

なぜなら、男性性は勝手な思い込みで女性性を幸せにしようと頑張っているのに全く効果が得られず（女性性からの感謝を感じず）

女性性は勝手な男性性のヒーロー願望に振り回されて何も求めていないことをされ、弱いもの扱いされ、ひたすら我慢をしてきたから

二人とも、怒っているんです。

・・・

と言ういかにも、外側の男女関係で起こりそうなことが、内側で起こるんですね。男性性と女性性の話が面白いのは、こういうことって現実世界でよくあるよね〜って笑い話にできるところかなって個人的には思ってます。

どうしてヒーローになりたいの？

あなたの男性性に聞いてみて欲しいのです。

健康な状態でも、養生するよね？自分のケアをするよね？どうして病人扱いするのかしら？

あなたの男性性に聞いてみて欲しいのです。

『あなたはわたしにたくさんの問題があることにして、それを解決することでどんなヒーローになろうとしているのですか？』

ソワソワするかもしれませんw

『わたしに問題がなければ、あなたはわたしをケアしたり、愛を届けたり、見守ったりしないのですか？』

『わたしに治すべきところがなければあなたの役目は果たせないのですか？』

ウッヒョー（笑）これを読む全国の皆さまの男性性に、こっそりエールを送っておきます。

あなたの男性性はなんと言うでしょう。あなたの男性性はどんなことを話しますか？言い訳も全部含めて、聞いてみてください。

これはとっても効果的なセルフコミュニケーションなんです。

そして、あなたが女性性を代弁して語りかけるところから始めても良いと思います。

『わたしは特別な問題も原因も不足も必要としないし、わたしは穴があっても他の人と違っていても、それがありのままのわたしであることを既に知っているし、

わたしはあなたには（男性性には）、そんなわたしと共にいて欲しい』

個人的にはこの

”特別な問題も原因も不足も必要としない”

という宣言ね、すごくポイント。

男性性って本当に本当にずっと勘違いしているだけ（で本当はとてもマメで繊細で誠実）なので、

ハッと気づいて、少しずつ伝えながらしていくとびっくりするほど自分にとっての王子様になります。白馬には乗っとらんけど。笑

もちろん・・・何度も言いますが・・・

男だろうが女だろうが、これは内側で起こっていることです。

外の男性に向かってこうなって欲しい〜！と思うのも楽しいけれど、自分の内側からってのも、いいですよ。セルフコミュニケーションで内側が平和になると、外側の平和じゃないことに対しても、平和でいる選択ができるようになる。そんな感じなのです。

男性性と女性性の話については、こちらでもどんどん解説していこうと思っているのでぜひ、ご参加くださいませー！