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きらいなたべもの

食べ物の好き嫌いってあるだろうか?
個人的には程度に差はあれど誰しもがあるものだと思っているのだが、それぞれ様々な理由を以って好きな理由と嫌いな理由があると思う。

ということで、今日は私の嫌いな食べ物について書こうと思います。
思います、というか書きます(笑)


子どもの頃から、ピーマンが嫌いだ。
でも流石にこの歳にもなると、ある程度は食べられるようになる。

苦さが主な嫌いな理由だったが、大人になると舌が鈍感になるのか昔ほど苦さを感じなくなったり、感じても許容できるようになってきた。

とはいえ、ピーマンの肉詰めは食べられない。
ビジュアル的にもキツいし、あんなにダイレクトにピーマンを食べることは今もできない。

そもそもピーマンを嫌いになった決定打がピーマンの肉詰めなので、半分はトラウマに近いものがあるので無理。

でも昔と比べれば皿の端に避けることは大幅に減った。

しかし私には、そんなピーマンを遥かに凌駕するレベルに嫌いな食べ物がある。


大葉だ。
またはシソ。


嫌い過ぎて単なる葉っぱにしか見えない。
恐らく日本人の大半は好きだろうし、生物が傷むのを防ぐのに一役買っていることも重々承知しているが、コイツだけは生涯無理だと思う。


皆が良いとする香りが何よりも苦手で、青臭くて調子が悪いと嗅いだ際にえずきそうだ。

次に味がダメ。
これを薬味として誤って口に入れたなら、料理の味が台無しになる。まずくて仕方ない。


コイツを有り難がる人々の気が知れないが、きっと世間の反応は逆なのだろう。

刺身がコイツの上に載っていることが多々あるが、味が移ってしまって折角の刺身も美味しさが半減していると毎度思うので、なるべくコイツと触れ合ってない物を選ぶくらいだ。


ちなみに、コイツを嫌っているために梅干しも苦手なのだ。何年も食べてない。

色んな味や漬け方をした物が昨今たくさんあるけれど、シソ漬けが昔から王道かのように在り続けてるために区別するのが面倒で、一緒くたにして梅干しを避けている。

でも梅自体は嫌いではないので、梅ジュース(シソを使ってないもの)、梅飴、梅酒などは食べられる。

面倒臭い奴だなと思われるだろうが、食べ物の好き嫌いってのは大抵がこんなものだろう。


とはいえ、コイツは嫌いだが他の葉物の食べ物は結構好きなのだ。
パクチーも好きだし、三つ葉だの春菊だのと、和食に登場する面々も好き、または何の感情も無く食べることが出来る。

何ならサンドイッチなどの付け合わせのパセリや、ケーキやパフェに載ってるミントも食べられる。

でも大葉、おめぇだけはダメだ。
可能であれば一生関わり合いたくない。



昔、伊勢へ旅行に行った際に名物の「手こね寿司」という丼物を食べたことがある。
見た目はただの鉄火丼のようで、どこが郷土料理というか名物料理なのか?と思ったが、箸を付けて早々に理由が分かった。

ご飯に細かく刻まれた大葉を満遍なく混ぜ込んであるのだ。

空腹だったことや、ご飯だけ丸ごと残すわけにもいかず食べられる限りは食べたが(完食はしてない記憶)、あんなにご飯の上に載っているマグロの味を覚えていない料理も初めてだった。

同時にマグロに感謝した料理でもあった。
マグロを間に挟まないとご飯を口に入れられなかった。


もう2度と食べない。
罰ゲームかと思った。


大葉嫌いの同志は、手こね寿司には気を付けて欲しい。


あとショックだった料理もある。
山形の郷土料理「だし」。
きゅうりやナス、ミョウガなどを細かく刻み出汁と和えたもので最近は全国的に知られるようになってきたが、我が家は父が山形出身のため幼少期からしばしば食べていた。

きゅうりやナスが夏野菜なので、夏に山形へ帰省した際に実家の庭で採れた野菜を使って、祖母が作っただしをご飯にかけて食べるのは定番だった。

そんな思い出を胸に、市販されているだしをスーパーで買って、ルンルン気分でご飯にかけて食べたことがある。

そして一口食べて驚愕した。



大葉がいる………。



慌てて原材料を見ると、しっかりと「大葉」とある。

そうなのだ、ずっと祖母は大葉を入れずにだしを作っていたのだ。

私が大葉嫌いだとかは関係なく元々入れてなかったようだが、それが庭で作ってない大葉は入れなかったのか祖母も大葉が苦手だったからなのかは、祖母亡き今は分からない。

でも祖母が作っただしには当たり前に大葉が入っていなかった。

なので、そういうものだと思い市販品を買ったら思い切り入っていた。

カルチャーショックってこういうことか???と、強いショックを受けた。

それからは市販品は原材料をチェックして、入っていない物だけを購入して食べている。


だしにも気を付けて欲しい、同志には。


そんな感じで、私は大葉が大嫌いである。

他にも嫌いな物はあるが、それはセロリで、単に食べてみたら味が無理ってだけで特にエピソードは無い。
それにセロリは嫌う人もなかなかいるので、当たり前に料理に入っていることって意外とないか、調味料や他の食材の味で分からなくなっているので、特別恐れてもいない。

でも大葉は恐れるくらい嫌い。
香りがするだけでも嫌だ。


みんなもそれぞれに好き嫌いがあると思うが、嫌いな食べ物はどんな理由やエピソードがあるだろうか。


おわる。

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