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ネコ、イヌから感染する「出血熱」

ネコやイヌから、致死率が2割を超える「出血熱」の一種SFTSに感染する人が出始めています。SFTSは「重症熱性血小板減少症候群」のことです。

元はマダニが媒介していましたが、発症した動物の体液に触れたり、噛まれたりしてうつったとみられています。SFTSに感染したネコの致死率は6割超にのぼります。

SFTSウイルスに人が感染すると、嘔吐、下血や発熱が起きます。致死率は2割超です。正式な特効薬はまだありません。日本では2021年に109人の感染が報告されました。

ある研究班によると、17年から22年3月までに西日本を中心に猫449匹、犬24匹の感染も報告されています。主に、マダニに噛まれての発症です。
さらに発症したペットからヒトに感染したとされる事例まで発生しています。


ペット自身や、ペットからの感染を防ぐにはどうしたら良いのでしょうか。まずはネコが屋外でマダニに噛まれないように室内外を徹底することです。

イヌの散歩の後には体にマダニがついていないか確認し、ついていればできるだけ早く動物病院で取り除いてもらいます。

イヌもネコもSFTSを発症すると元気や食欲の低下、発熱などがみられます。血液や排泄物、涙、唾液もウイルスを含む恐れがあるため、ペットの体調が悪い時にはなるべく触らないようにしましょう。


また、ペットの感染を行政などに報告する制度もなく、事例の把握は獣医師による研究機関への自主的な報告頼みなのが現状です。

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