金持ち個人誘致:地方都市の生存戦略 その1

交通の便が悪い、地方都市の生存戦略について。

まず、中国でさえ大量生産型の製造業が競争力を失い、廃業・国外脱出が続出している。

にも関わらず、とうの昔に産業として競争力を失った重厚な製造業の工場誘致に、雇用形成のためにかかりきる地方自治体は、死ぬ。そんなことをしている首長、議員、行政マンしかいないところは、死ぬ、間違いなく。

そんなことに1分でも時間使うよりも、その地を愛しているという前提(これ重要)で、すでに一事業成した金持ち個人(起業家・事業家)を誘致すること。そして、その人に、プロデュース・発信・ネットワーキングしてもらう。

例えば、金持ち個人が「競争力がありそうな果物・農作物」を見出し、それを金持ち個人がポケットマネーで1000個買い上げて、知人・友人にバラマキ、口コミやメディアと話をして評判作って需要を喚起する。資金を集めて規模拡大し、ネット販売でスケールしちゃう、とか。

「なぜそれがいいのか」とかの説明工数も無駄だし、依怙贔屓ガンガンするし、そういう金持ちの感性で足切りされた質こそ価値・万歳っていうこと許容していかないと、金持ちは馬鹿馬鹿しくなって「ここじゃなくていいんだよ、次いこ次」ってなる。

徹底的に、個人の金持ちをターゲティングして、引っ張り出す。来てもらう、好きになってもらう、応援してもらう。四半期に1度来てもらって知ってもらって、そのうち家族連れて来たりして、そのうち毎月来るようになったりして。そういう"個人"のリードをどれだけ作れるか。

これら個人からのふるさと納税だって、固い収入源になるだろう。

これが、消えゆく地方都市の取る戦略として望ましい。

カネも人脈も経験もない起業家を地方に連れて行ってホレ頑張れ!というのも酷だし(自分ならばやらない)、国家公務員・大学研究者・民間サラリーマンが行ったところで、マネージメント不在でぐちゃぐちゃな部分の整理はできても、事業が生まれる可能性はそれほど高くない。自分ならば、あとで平気で邪魔されそうなところに投資しない。

以下は私自身も出資している宮古島のハンバーガー屋さん。宮古島への観光客の1/3は滞在中に足を運ぶようになり、国内複数、台湾など国外展開も始めています。ぜひ参考にされてください。

(参考)離島・外資・高単価 異色の宮古島バーガー屋http://ascii.jp/elem/000/000/925/925810/


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