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金持ち個人誘致:地方都市の生存戦略 その2

すでに一事業成した金持ち個人(起業家・事業家)を誘致することが、地方都市の生存戦略であると書いたことがある。

では、具体的に、どうすればいいのか。どうリードを創るのか。自分の経験上、また周りの経済人を見ていて

地方大学の講師招聘(特に国公立)

これは、飛び道具として最強だと思う。テーマを決めて、非常勤講師・客員講師になってもらうべく、首長と学長がタッグを組み、情熱を持って招聘交渉の行脚をすればよい。

講義を通して、その大学・その地を選んだ「学生の未来」に強い責任、そして愛着を育てることになる。ヒトや機会(出資・就職・商流・技術などなど)を紹介するだろうし、事業や事業家の種を植える活動を始めるだろう。(少なくともふるさと納税くらいは考えるのは間違いない)

そもそも、起業家や事業家は、

何らか伝えたいことが多い

と思う。

人生を賭けて事業としてそれを表現し、経済的に成立し、食うに困らないフェーズに入った人の多くは、「人を残すこと」が最も価値であることに気付くもので。人間の欲求とはそういうものなのかもしれない。

新聞の朝刊コラムを読んでいれば、みんな自分の生き様を伝え、遺したいことは分かるだろう。そういう心のあり方に行けずに私利にまみれた連中には、当然声かけをしてはいけないし、それを選りすぐるのは選ぶ側のセンスと責任でもあろう。

教えられる機会」これを創れる教育現場、これは価値である。謝金も交通費も、人によっては断ることもあるだろう。それくらい、その人にとっても大事な機会になる。

価値があることだし、費用対効果抜群ではないか。

首長や学長、学部長などは、既にある強みを生かして、リード開拓すべきだ。

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