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『ガムテープ』は商品名というわけではないんです

先日NHKテレビの番組が「ガムテープ」をテーマに放送していました。


放送開始後、ツイッターを見ていたら「『ガムテープ』は商標ではなくなったのか?」というツイートが何件も。
おそらく、「NHKは『ガムテープ』と言わずに『粘着テープ』を使うようにしている」ことを知っていて、その理由が「ガムテープは商品名(登録商標)だから」だと考える人が多かったのだと思います。

しかし、NHKが普段の放送で「ガムテープ」を避けている理由は、商品名だからではなかったんです。
それは、一般に「ガムテープ」と読んでいるのは、「粘着テープ」の中のごく一部で、家庭や職場などで多く使われているのは、正確には「ガムテープ」ではないから。
本来の「ガムテープ」は裏面に接着剤(のり)が塗られていて、切手のように水で濡らすとくっつくもの。
普通の粘着テープよりコストが低いため、大量に必要とする工場や倉庫などで使われています。

ちなみに上記の番組の中では、こうした粘着テープの種類についてきちんと説明するパートがあり、あくまで「一般に使われている呼び名」として「ガムテープ」という呼称を用いていました。
粘着テープはときに犯罪に使われたりもするので、実際には違うものだったり、どんな種類か分かっていないのに「ガムテープ」と断言してしまうと、問題が生じる恐れもあるので、こうした「モノの名前」は正確に使うのが望ましいですね。

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