いきなり喧嘩ふっかける私

 今日は日刊ゲンダイという新聞の方にたまたまお会いしたので、お会いして3分ぐらいで、いきなり「日刊ゲンダイって、私の中では白鵬の悪口を書き続けていたというイメージがあります」、と喧嘩をふっかけてしまった。ずっと言いたかったんだもん、我が人生。ずっと。ずっと私はくるしんできたから目の前に日刊ゲンダイの人が来たから、ついつい言ってしまった。失礼なのは承知。しかも別に、その人が書いてたわけじゃないし、スポーツ担当でもない。

そしたらしかしその人は「でもうちとしては常に強きを叩くから、白鵬が強いから叩いていたんだと思いますよ」と言う。確かに強い横綱だった。でも、同時に外国人で、多くの人に叩かれ、そういう意味ではまったく「強き」ではなかったと思う。勝っても負けても優勝してでさえバッシングされていた。そしてその方も「白鵬はかちあげとか連発して品位の問題」とすぐに言った。そうなんだ、かちあげ。いや、他の力士もやりますし、そもそもルール違反ではないのだが、と思う。というか、あれだけ勝ち続けて横綱としてあり続けたおすもうさんの、その「かちあげ」という部分しか見ないで言うって、すごいなあというか、同じように政治を見ますか?と問いたかった。

とにかくしかし「でも彼は外国人であり、みんなにバッシングされてマイノリティだった。それでもなお悪く言われ続けていた」とだけ伝えて、そこから話がちょっと変わったから(他の人もいた)そこで終わりになったのだが。ああ、悪い人かぁ。。。何も特に悪いことなどしてなくて、必死に横綱を守ったんだけど、その「かちあげ」なる1点のみを見てバッシングされ続けたんだなぁと思うとたまらない気持ちになる。

後から、別の人たちと白鵬の話をちょっとした。「このあいだ入管法のときでも、外国人は嘘を吐くと言われ続けた。外国人は嘘をついて、難民だと言っている」と、だからあいつらは帰れ、帰らないなら入管の中でどぶねずみみたいな生活をさせたっていいみたいな。。。。白鵬もずっと膝を悪くして手術を重ね、血を抜きながら耐えていた。しかし膝を悪くしたと言うたびに「嘘をついている」ように言われ続けていた。TVの中継の解説でも。外国人は嘘を吐く、というのを目の前で言われ続けてきたんだよね。

日刊ゲンダイは政治や社会の問題ではいいことをたくさん書いてるのに、どうしてスポーツという分野において、それと同じフェアな目で見ることができなくなるんだろう。どうして社会からそこを浮き上がらせてしまうんだろう。また不思議になった。

とはいえ、会って数分で喧嘩ふっかけるライターはいけませんね。失礼しました。ああ、こんなだから、私って、ぜんぜん仕事とかないんだね。わかるわかる。。。

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